ぬくもり朝礼の4つの目的
チームSKM 上村です。
ここからの2回にわたっては、
私の方から長坂養蜂場様での体験を振り返っていきたいと思います
私は、最終日の一日について振り返ります。
この日のメインの一つは「ぬくもり朝礼」です。
長坂養蜂場様では、毎日全体朝礼をされています。
ただ、この全体朝礼は、
ぬくもり朝礼には、大きく4つの目的があります。
1つ目は、思い合わせ、理念の浸透と実践の場。
2つ目は、成長の場。
3つ目は、良い習慣づくりの場。
4つ目は、対話・コミュニケーションの場です。
実際に朝礼を体験してみると、
この4つの目的が随所に組み込まれていることを感じました。
その体験談に触れる前に、
まずは全体の流れをお伝えしましょう。
ぬくもり朝礼の流れ
曜日などによって内容は変わりますが、
・皆で祈る時間
・「月刊朝礼」の1ページの短編エピソードを読む
・ペアで感想や気づきをシェア
・指名された1名が全体発表
・経営理念や行動指針から1項目を唱和
・その理念についてペアでシェア
・代表者が全体発表
・曜日、日替わりの項目
― 感謝を伝える
― 新入社員の発表
― ぬくもりストーリーの共有
― テーマに応じたワーク など
・各部門からの業務連絡
・朝礼当番による振り返りコメント
・役員からのコメント
このような流れで、約30分間の朝礼が行われています。
では、この朝礼の中で、
当日の体験から振り返ってみたいと思います。
(1) 思いを合わせ、理念を「使える言葉」にする
まず1つ目は、思い合わせ、理念の浸透と実践の場です。
これは朝礼のスタートから、すでにその場がつくられていました。
最初に、皆で祈る時間があります。
そこで、
「利己の心を利他の心に変えて、無関心を愛に変えて、
という言葉から始まります。
この言葉によって、まず長坂養蜂場様が大切にしている「思い」
「今日一日も、このことを大切にしていこう」
と、
そして、理念の浸透と実践という意味でもう一つ重要なのが、
経営理念や行動指針から一つの言葉を取り上げて、
例えば、
「実際にこれを体現するとは、どういうことだろう?」
「最近、それを感じたことや実践したことは?」
といったことを話し合います。
理念は、つくって額縁に飾ったり、
小冊子にまとめたりするだけでは、
なかなか共通言語にはなりません。
まずは、日常の中で口にすることが必要です。
今回のテーマは「自立の心」でした。
日常の中で、
「自立の心で考えたら、どうだろう?」
「〇〇さん、自立の心で動いてくれていたよね。
といった具合に、理念の言葉が使われていく。
そのスタートとなる「対話」が、
そして、共通言語になるだけではまだ弱い。
それが共通体験になることで、さらに再現性が高まります。
例えば、
「お客様に、こんな提供の仕方をしてみた」
「後輩の〇〇さんが、仲間のためにこんな行動をしていた」
といった具体的なエピソードを共有する。
すると、
「なるほど。こうすることが、この理念を体現することなのか」
「自分も同じような場面では、その行動をとってみよう」
と、理念に対する共通認識が少しずつ生まれていきます。
これが、長坂養蜂場様で行われている
「理念の浸透と実践」なのだと感じました。
(2)朝礼そのものが、毎日の「成長の場」
2つ目は、成長の場です。
この日の朝礼でも、
1年目の新卒社員や若手の皆さんが発表を当てられていました。
ある若手社員からは、
「先輩の姿や背中を見て、とても勉強になっている」
という趣旨の発言もありました。
突然指名され、自分が感じたことを自分の言葉で話す。
それだけでも、相当なトレーニングになります。
全体発表をしない日であっても、
ペアでの対話では必ず自分の考えを言語化する必要があります。
さらに、先輩たちの話し方や視点、
つまり、この30分の中には、
話す、考える、聴く、言語化する、先輩から学ぶ
という成長の種が、いたるところに散りばめられているのです。
(3)毎日の積み重ねが「良い習慣」をつくる
3つ目は、良い習慣づくりです。
朝礼は9時から始まりますが、
少し早めに集まってこられる方もいます。
その時間には『考えてみる』
短い文章から、自分自身のあり方や日々の行動について考える。
朝礼が始まる前から、
そして何より
毎日、理念について考え、誰かと話す。
これ自体が、とても大きな「良い習慣づくり」だと思います。
毎日少しずつ、
考える。
言葉にする。
人の話を聴く。
自分自身を振り返る。
こうした小さな習慣が、
朝礼そのものが、
(4)関係の質を高める「対話の時間」
そして4つ目が、対話・コミュニケーションの場です。
ここまでお読みいただければ、お分かりいただけると思います。
この朝礼では、とにかく人と人が話します。
しかも、
「昨日何をしたか」
という表面的な情報交換ではなく、
「どう感じたのか」
「何を大切にしているのか」
「その理念をどう捉えているのか」
といった、価値観や考え方に触れる対話です。
ダニエル・キムの「成功の循環モデル」では、
関係の質が高まる
↓
思考の質が高まる
↓
行動の質が高まる
↓
結果の質が高まる
という好循環が示されています。
まさに、ぬくもり朝礼では、
この「関係の質」を高める時間が毎朝つくられています。
普段なかなか話さない人とも話す。
相手がどんなことを考えているのかを知る。
自分自身の考えも伝える。
そんな対話を毎朝重ねることで、
自然と関係の質が高まり、
そこから良い思考や良い行動が日々の仕事の中に生まれていく。
一日のスタートとして、とても意味のある時間だと感じました。
「完成した朝礼」にしない――微差皆善
そして、この朝礼でもう一つ素晴らしいと感じたのが、
今の形を完成形だと思っていないことです。
前のメルマガでも触れましたが、
長坂養蜂場様には「皆善」という言葉があります。
「皆で善くしよう。皆で善くなろう」
という考え方です。
さらに、小さな違いにも気づき、少しずつ良くしていく。
まさに「微差皆善」です。
例えば、二人一組で対話をする際、
二人とも新人や社歴の浅いメンバーだと、
理念について十分に深められないこともあります。
そこで土日には、ベテラン社員も交えた複数人のグループで、
より深く対話する時間をつくる。
また「これは自分たちらしくないな」
という小さな違和感を感じた取り組みがあれば、
続けることを目的にせず、やめる決断もする。
今の朝礼を当たり前と思わず、
「本当に、このやり方でいいのだろうか?」
と常に問い続ける。
そして、今いるメンバーに合わせて少しずつ変えていく。
この姿勢そのものもまた、
皆さんの会社の朝礼は、何のためにありますか?
皆さんの会社の朝礼はいかがでしょうか。
業務連絡をする時間になっているでしょうか。
数字を確認する時間でしょうか。
それとも、人を育て、理念を共有し、
関係をつくる時間になっているでしょうか。
もちろん、
でも、
「そもそも、私たちは何のために朝礼をしているのだろう?」
と一度考えてみるだけでも、
何か一つでもヒントになる部分があれば、
ぜひ皆さんの会社でも実践してみてください。
*********
■イキイキ働きたいカッコイイ大人のベースキャンプ「
https://s-kando.com/service/



