大きな経営方針の変更、どう共有する?_西精工からの学び2
おはようございます♪
会社変革リーダーづくりを通して
働きがいと業績の両立、
人が輝くNo1企業づくりを支援する
感動経営コンサルタント
佐々木千博です。
人は皆、人生経営の経営者。
全員、黒字経営になってほしい。
会社経営は、旗印に集う人生経営者
を輝かせ、黒字にするもの。
このメルマガでは、
そんな、人生経営と会社経営を共に
黒字にするヒントをお届けしています。
大きな経営方針の変更、どう共有する?
人を大切にする企業の代表的な一社、
西精工からの学び、第二弾です。
昨日のメルマガで、
従業員がイキイキと働き続けられる為に、
その上で会社が継続するために、
売上の3割を占める事業から
撤退する意思決定をされた
ことをお伝えしました。
では、この大きな経営方針の変更、
どのように伝えるか?
従業員の方の肚に落とすか?
これが課題になります。
疑問をもったまま、
受け容れられないまま、
仕事を続けると成果はでません。
西精工は以下のような方法で、
大きな経営方針の転換を
250人ほどの従業員に浸透されました。
(1)経営方針の決定
売上3割の事業分野からの撤退
(2)少人数にわけて説明会開催
全従業員を10グループ程度(25名程度ずつ)
にわけて、全員に社長(当時取締役)
からの説明を実施。一人一人に語り掛ける。
(3)事実だけでなく、その背景をきっちり説明
世界の状況は〇〇になっている。
その中で当社の顧客は〇〇という状況で、
当社のベアリング事業は〇〇という環境
に置かれている。
それを踏まえ、当社は〇〇と考えた。
あなたはどう考えますか?
包み隠さず、きっちり伝えます。
(4)従業員全員に意見を求める
その上で、全従業員に意見を求めました。
「質問ありますか?」と全体に
聞くような適当なものでなく、
全員に文章で考えの提出を求めました。
これにより、否応なく、
主体的に考えざるを得なくなります。
結果、退社を選んだ方もいたそうです。
しかし、残って頑張る!と決めた人は
十分納得して、頑張ったと思います。
そして、その後、西精工は事業的にも
社風的にも素晴らしい会社に変革
していきます。
ポイントは3点あると思います。
・結論だけでなく、その背景、
考えたことを包み隠さず伝える。
・十把ひとからげに伝えて
満足するのでなく、
手間暇かけても「伝わる」方法を選ぶ
・伝えて終わりでなく、
相手の考えも問うことで、
自分事にしてもらう。
・・・
激動する時代の中で、
御社でもこのような大きな
経営方針の転換が、あるかもしれません。
かつて、事業転換に成功した会社と
失敗した会社の代表例と
言われれば、私は富士フィルムと、
コダックを挙げます。
どちらも、写真フィルムを主力
として、日本一と世界一の会社
で、優良企業の代表選手した。
しかし、技術革新で、
フィルムの需要は激減、
皆さんも、写真はスマホかデジカメ
であることから明らかです。
富士フィルムはかつて、
富士写真フィルムという名前
でしたが、「写真」を社名から取り、
ヘルスケア・材料・イメージングの
企業グループとして今も大きな立派に
経営されています。
一方で、大企業病で変革が遅れた
コダックは2012年連邦倒産法11条
適用で、上場廃止となりました。
(今は再上場しています)
コロナ禍はきっかけ、
これから、激動の時代はこの先
10年は続くと思われます。
時機をとらえた果断な経営判断と、
しっかりとして従業員との共有で、
激動の時代を力ぬよく
生き抜きましょう♪