いい感情の先取り

ビジネスにおいて「感情」は
とても大切です。

不安や怒りにとらわれると
本来の力を発揮できません。

絶対に成し遂げるという強い想いは、
苦難を乗り越える力になります。

その場・その場の状況に踊らされる
と安定して高いパフォーマンスで
会社経営・部門経営はできないでしょう。

お客様が商品を購入する場合でも、
B2Cは勿論、B2Bの取引でも感情が
重要です。いつでも「理屈は後付け」
なところがあります。

今週は、働く私たちの感情について

感情に踊らされるのではなく、
感情の主人になるコツを
私が今までいろいろ学び、
試行錯誤してきた経験から
お伝えしたいと思います。

(お客様感情はまた別の機会に)

– – –

ここまで、

1.感情の言語化と客観視

2.困った感情の対応マニュアル

とお伝えしてきました。

今日は、いい感情を上手く活用しよう
という内容をお伝えさせていただきます。

突然ですが「予祝」
という言葉をご存じですか?

書いて字の通りで、予め祝う、
「先にお祝いしてしまう」ことです。

コトバンクによると、
以下のようにあります。

ーーー以下、引用ーーー

豊作や多産を祈って,一年間の農作業
や秋の豊作を模擬実演する呪術行事。
 農耕儀礼の一つとして〈予祝行事〉が
行われることが多い。
あらかじめ期待する結果を模擬的に
表現すると,そのとおりの結果が得られる
という俗信にもとづいて行われる。

ーーーここまでーーー

スピリチュアル系の表現を使えば、
「引き寄せの方法の一つ」でしょうか?

コトバンクには俗信と書かれていますが、
私の経験上では、確かに効果があります。

理屈的に説明すると、

1.予め良い状態を完了形でイメージ
  することで、心の状態が上がる。
 (イメトレと違うのは既に実現して
  お祝いまでしてしまうところ)

2.いい状態が頭にあるので、
  その通りに行動しやすい。

3.いい心理状態で臨めるので、
  相手とのやりとりもスムーズ。

4.実現する。

というようなことになると考えています。

私の体験談でいえば、

昔、お客様でとても苦手な人が居ました。
仕事なので、仕方なく、
にこやかに対応していましたが、
その人の顔を見るのも嫌でした。

「予祝」を知って、やってみる事にしました。

仮にAさんとします。

Aさんと会う日の朝に、
Aさんとの商談や打ち合わせが笑顔で
和やかに行われている様を
脳内バーチャルリアリティに映しました。

その時に、自分が好きな人とやりとり
している気持ちを被せて、脳内で
実現させるのです。

すると、本当に今までよりスムーズに
話が進むのです。心なしか相手も穏やか
な気がします。最終的には、嫌な人では
なくなりました。苦手意識もなくなりました。

今も、折に触れて、さくっと予祝します。
もう慣れているので、さらっとできます。

この予祝で行っているのが、
「いい感情の先取り」です。

いい感情で事を始めると、
ストレスも少なく、いい結果も
出やすいです。

困った感情の対応マニュアルと同様に
「いい感情」×「TPO」のストックを
持っておいて、折に触れて、
予祝やイメージトレーニングで
いい感情を先取りしてもってしまいましょう。

「(自然に)感情はなる」のではなく
「(意図して)感情にする」ものという
捉え方が大切です。

感情の奴隷で振り回されるのでなく、
感情の主人になって、
いつでも、いい状態で
仕事の成果を出していきましょう♪