会社を主語にすると他責が生まれる

ある会社のミーティングで
こんな話がありました。

~~~ Xさんの話 ~~~

もし会社が〇〇したいなら、
会社が××すればいいと思います。

~~~ ここまで ~~~

何気ない一言の提案でした。

本人は悪気はなく前向きに提案
してくれたのは、よくわかりました。

しかし、私はとても引っかかりました。

そこで、話を中断してもらって、
少しアドバイスさせていただきました。

凡そ、以下のような内容です。

~~~ 私からお話したこと ~~~

Xさん、提案ありがとう。

Xさんの提案してくれた〇〇、
たしかにやったら、よさそうですね。

ただ、一点だけ違和感を感じたので
お伝えさせてもらっていいですか?

それは、常に会社が主語なことです。

「会社が〇〇したいなら」

「会社で××すればいいと思います」

何百社と関わってきましたが、
私は会社さんという人に出会った
ことがありません。

会社という人はいないのです。
会社を主語にした瞬間、自分事で
なくなってしまうように思います。

「私は〇〇な会社にしたい。
 そのために、私に××させてほしい」

が素敵だと思います。

自分が発意でないとしても、

「山田さんが〇〇と考えられるなら、
 私(Xさん)も、××お手伝いします」

という提案の方が、具体的に事が
進みますね。

いずれにせよ「会社」を主語にする
のは、相手すら明確にしない他責に
なりがちなので、止めましょう。

~~~ ここまで ~~~

こんな話をしました。

その方は、確かに、
と同意してくれました。

ふと思い返せば、私がサラリーマンの時、
課長のこんな言葉に食い下がってました。

課長「これは会社の方針だから」

私「会社さんって誰ですか?
  社長の考えですか?
  事業部長ですか?
  本部長ですか?
  部長ですか?
  課長である〇〇さんですか?」

私「それとも、
  部長の考えを課長が推察したものですか?」

私「課長はどうしたいんですか?」

私「私は〇〇したいんです。
  私も組織人ですから、課長としてこうしたい
  と言ってくれれば、従います。
  でも、そうでないなら、
  〇〇で、やらせてください」

いや~、嫌な部下です・・・苦笑

信頼関係のある間でのやりとりで、
喧嘩を吹っ掛けている訳ではありません。

勿論、会社や法人という概念は当時から
理解していましたよ。

ただ、「会社」という言葉で意思の所在、
責任の所在をぼやかす物言いが嫌だったのです。

「私」を主語に議論と意思決定できる
会社づくりをしていきましょう。