人罪でなく人財?
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佐々木千博です。
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★人罪でなく人財?
連日、日本を代表する企業の早期退職
制度のニュースを見ます。
パナソニックの早期退職では
1千人以上が応募、楠見社長は、
「パナが大きく変わっていくという説明が
不十分だった。もう少ししっかりと
説明ができていれば、
活躍を期待していた人まで
退職することにはならなかったと思う」
と話し、手放したくない人材まで
退社してしまったというような発言が
あったそうです。
昨日はホンダのこんなニュースをみました。
今夏、55歳以上を対象にしたホンダの
早期退職制度に予想を上回る2000人もの
応募があったとのこと。
希望者の傾向は、最大勢力は「妖精」
と呼ばれている、朝6時に出社し、
終日「何をしているのか解らない」まま
過ごしている人達らしいです。
続く早期退職希望者のタイプは
「会社に逆らって社内で干されている人達」
らしいです。
他には、大和ハウス工業が8月に
「キャリアデザイン制度」という名の
早期退職優遇制度を発表しました。
早期退職とは違いますが、
サントリーHDの新浪社長の
「45歳定年」の話も賛否両論、
いろいろな話が出ています。
これらの話の前提は「定年」という考え方です。
私はそもそも「定年」という考え方
に違和感をもつ立場です。
個々人で見た時に、
意欲・能力・成果と年齢は関係ないにも
関わらず、年齢だけで所属が安堵されたり、
年齢だけで退職を余儀なくされるのは、
ナンセンスだと感じています。
男性は総合職、女性は一般職という
時代が昔はあったようですが、
これがナンセンスであることは
今やあまり反論はないでしょう。
男性・女性の区分と、
定年未満・定年後の区分の
ナンセンスさは本来同じだと思うのです。
「定年」ということ自体を、
就業形態と共に考え直す時代
になっていると感じます。
それはさておき、
企業は人財で決まります。
よく、漢字を使い分けて働く人には
四種類の人がいると言われたりします。
「人財」まさに会社の財産
「人材」2:6:2の6の人
「人在」ただ、そこにいるだけの人
「人罪」マイナスの影響力を発揮する人
早期退職制度にしても
俗にいう人のリストラにしても、
会社としては「人在」と「人罪」
に辞めてほしいと思っているわけです。
先のパナソニックのニュースでは
「人財」もやめてしまった。
ホンダのニュースでは、
「人在」と「人罪」が多く応募した。
という風に読めます。
ここで気になったのが、
ホンダのニュースにあった
「会社に逆らって社内で干されている人達」
のことです。
乱暴に分類すれば「人罪」になるでしょうか?
しかし、本当に「人罪」なのか?
退職して頂いた方が、お互いの為なのか?
は注意を要すると思っています。
もしかすると「人財」かもしれないからです。
「会社に逆らう」も色々ありますが、
少なくとも、この人達は
何らかの意見があった人です。
それを会社または上司が受け取れなかった
だけという可能性があるのです。
優秀な従業員というのは、
問題意識がなく100%Yes!な人ではなく、
会社を愛しているけれど、
たくさんの問題意識も持っていて、
言葉や行動で示す人です。
しかし時に、ものわかりのいい・
素直で反論しない従業員の方が、
社長やリーダーからみると可愛く
大切に想えてしまうものです。
社長・リーダーも人だから、
その気持ちは私にも分かりますが、
「意見する社員」=「人罪」と反射的
に受け取らない、「人財」かもしれない
という目線を常に持ちたいものです。