自分の生きたい方向を見ろ!ガードレール理論

前号、上村さんのメルマガでは、
「明るい未来を示すことで力が出る」という
話をお伝えしました。

まだ来ていない未来について、
本当は、人は自由にイメージできるはずが、
それぞれの思考の癖に引っ張られて、
見たくないものをイメージしてしまうことがあります。

私の師匠の言葉に、

『人間は肉眼でも、心眼でも、
 同時に二つのモノは見えない』


というものがありますが、
未来について言えば、

『人間は、肉眼でも心眼でも、見た方向に
 進んでしまう。未来も見た方向に導かれる

            佐々木千博 』

という具合です。


心の眼よりも、肉眼が分かりやすいので、
肉眼で説明します。


みなさんは今、ワインディングロードを
車で運転してます。

急な曲がりカーブがつづら折りに続いています。

そんな場面を想像してみてください。

運転手であるアナタは、
どこを見て運転していますか?

今、車の向いている方向には、
次のコーナーのガードレールがあります。

そのガードレールを見て、
凝視して運転しているでしょうか?


きっと違うと思うのです。
曲がっていく、その先に目線が
行っているはずです。

ガードレールを凝視すると、
ガードレールにどんどん近づいて行きます。
そのままにくと。。。。
谷底です。。。。



私は昔、バイクツーリングを趣味と
していましたので、峠道もよく
走りました。バイクは車以上に人の操作
の影響が大きいです(その分、操る楽しさも大きい)

その時の目線は、絶対に行きたい方向です。
目の前のガードレールを見ると、
そのガードレール方向に突っ込んで
しまうからです。

だから目の前のガードレールを見ては
いけないのですが、恐怖が出ると、
それを凝視してしまうんですね。。。

するとますます、ヤバいことになる。

山の峠ではないのですが、
一度、恐怖の対象を凝視しすぎて、
曲がりきれず転倒したことがあります・・・



私達の人生には、未来に不安を感じる
こともあります。恐怖を感じることもあります。
それ自体は、予防・対策につながるので、
必ずしも悪いとは言い切れないのですが、
凝視しすぎると、本来得たい未来への視線
が途切れてしまいます。

人は意識した方に近づくので、
避けたい・避けたい・避けたい!と
それを心眼が凝視すればするほど、
ワインディングロードのガードレール
に吸い寄せられるのと同じような事が起きます。


見たものに引き寄せられる、車も未来も。
これを私は勝手に「ガードレール理論」
と呼んでいます。



だから、心配な時ほど、
自信がないときほど、
意図的・意識的に、行きたい方向(志・夢・希望)
を見なければいけません。


私の好きな言葉にフランスの哲学者の
こんな言葉があります。

『楽観主義は意思に属し、
 悲観主義は気分に属する』


気分で欲しくない未来(ガードレール)に
突っ込むのではなく、意志をもって
生きたい未来(志・夢・希望)を見ていきましょう♪