人生と仕事の要諦「ガードレール理論」

先日とある1500名くらいの組織の
トップ層向けの研修を行いました。

テーマは、
「戦略策定と、部下の心に届くコミュニケーション」

結構、盛りだくさんの内容を一日に詰め込んだ
のですが、私が特に熱を込めて何度も
言葉を変えながら伝えたことが、
この「ガードレール理論」です。

何か?というと、
仕事において、何に焦点をあてるか?
どこを見つめて仕事をするか?が
もう圧倒的に大事という話です。


焦点というのは、
仏教用語で言えば、身口意の「意」意識。

世界ナンバーワンコーチ アンソニーロビンス
の言葉でいえば、トライアッド。
 ・フィジオロジー(体の使い方)
 ・ラングエッジ(言葉の使い方)

 ・フォーカス(焦点の置き方)
この中のフォーカスですね。


私達は意識したものが形になりやすいです。

私はスピリチュアル系は詳しくないのですが、
「引き寄せの法則」などでも言われること
ですね。

私の体験談として、とてもしっくりくるのが、
バイクやスキーです。

私はバイクツーリングが好きでよく
山道などを走っていた時があります。
バイクでカーブを曲がるとき、
コーナーの先の行きたいところを見ます。

カーブ外側のガードレールに
当たってはいけないと
ガードレールに吸い寄せられて、
ガードレールに突っ込み事故になります。


スキーインストラクターもやっていましたが、
ここでも曲がりたい先を見るのが大原則。
目の前の障害物を見てしまうと、
そっちに突っ込んでいきます。


これは肉眼の動きと体の動きが連動
しているということですが、
意識と行動が連動しているということ
でもあります。



仕事においても、

・トラブルが起きたらどうしよう?
・私には無理なのではないか?
・社長は〇〇というが、でも・・・・(出来ない理由さがし)
・どうせ私には出来ない(自己否定洗脳)

こんなコトばかり思っているとすると、
それは、バイクのコーナリングで、コーナー外側の
ガードレールを見つめるのと同じことになります。


しかし、問題が起きた時のことばかり
考えてしまうリーダーが日本では多いような気がします。
ガードレールばっかり見ます。

そうではなくて、私達の組織がどうなりたいのか?
どこに行きたいのか?
その行き先に目を向けて、目を離さない。
これが大事です。



問題に目をつぶれと言っている
わけではありません。

問題解決も勿論するのですが、
既に起きてしまった失敗ばかり気にしたり、
まだ起きてもいない妄想に不安を募らせる
よりも、基本姿勢としてビジョンから
目と心を話さないことが大切ということです。


人生でも一緒ですね。

人生で言えば、今あるものを当たり前と
思うと感謝の気持ちがなくなり、不足に焦点
がいって、幸せになりにくい。

今あるものの「ありがたさ」に焦点をあてると
例え多少貧しかったとしても感謝の気持ち
で幸せに生きることができる。

そんな話です。



トップ層の幹部は、
組織という船のキャプテンですから、
どこに目と心の焦点を合わせるか?は
決定的に重要です。

トップ層の焦点は、
組織の焦点になっていきます。


ガードレール(よくないこと)を
必要以上に意識して、
ガードレール突っ込むことないです。