個性を伸ばした総和×チーム力が、企業成長

昨日、私の師匠である臥龍こと角田識之先生の
メルマガで私もご縁を頂いている、
カーコーティング業をされている郡司社長の
お話が掲載されていました。

読んで、いやぁ~ たしかに♪たしかに!
と心から思ったので、引用しつつ、
私の考えも共有させて頂ければと思います。

まず引用します。
(改行等のみ加工しています)


~~~ 以下、臥龍先生のメルマガ ~~~

宇都宮のカーコーティング会社「アペックス」がある。

長年、離職率60%の泥沼にいたが、郡司社長の
「我が子を育てる」という覚悟で生まれ変わった。

第二創業物語⇒ https://youtu.be/tBN6TpzubuY


この3年間で、離職率激減、社内結婚、社員の出戻り、
社長が不在でも目標を100%達成、
社長が社外に時間が使えることで
新たに2業態4店舗の展開、
見学者が社員の主体性・目の輝きに
感動する別会社に生まれ変わった。

 

先日、アペックスを見学したT社のF社長が、
「やっていることは一緒なのに、何故、ここまで徹底継続度が違うのか?」
と疑問を持ち、郡司社長にぶつけた。

その往信の中に、育成の本質を見た。

「ついつい社員全員に全ての業務が高いレベルで
 出来るようになることを望んでしまうのですが、
(諦めるとかではありませんが)それぞれ能力が違いますから、
 一律には無理なんだと気づきました。

 一人ひとりの個性を伸ばすということにフォーカスして、
 どの部分を伸ばすことがそのスタッフにとって
 必要かを見極め、個人面談の中で個人として
 取り組むべき目標をコーチングし、自分で決めさせるようにしています。」

 「ありとあらゆる手で関わっても、業務上の指示に
 素直に従わないなど、正直イラッとすることもありますが、
 それでも『自分の子供だったら見捨てないよなぁ』と思い、
 成長を信じて関わっています。

 関わって、関わって、少しずつ信頼関係が増し、
 『この人のためだったらやるしかないな』
 といった絆が深まっていくものだと思っています。」


これを読んだF社長の返信。


「郡司社長の一言ひとことから、忍耐と努力を惜しまない
 関わりをし続けていた結果が今にあることを実感いたしました。

 短期的に計画を練ってやるのは誰にでもできるのでしょうが、
 子育てと同じように一人ひとりにフォーカスして
 一人前になるまで継続するというのは正に愛情以外の何ものでもありませんね。

 そして、私もいつか、『この人のためだったらやるしかないな』
 と思ってもらえるように関わって、関わっていこうと思っています。」


~~~ 引用ここまで ~~~

▼臥龍こと角田識之先生のメルマガはコチラから▼
https://reg31.smp.ne.jp/regist/is?SMPFORM=nis-niqa-c725d441d17ed17c48a3ec8541c60ca5



如何でしょうか?
私は、納得しきりでした。


「人間には無限の可能性がある」
という言葉があります。

色々なところで言われる言葉ですし、
よく耳にする方も多いかもしれません。

一見素晴らしい捉え方と思いますし、
私も嫌いな言葉ではありません。

しかし、この言葉の意味の捉え方や、
使い方によっては、非現実的になったり、
相手を苦しめることもあると常々思っています。



あえて、非常に極端な例えを出します。
ある人が私にこんなことをいって、
熱く・しつこく応援・指導してくれたらどうでしょう?

「人には無限の可能性がある!
 だから佐々木君も、大谷翔平を目指そう。
 そして、人に勇気と希望を与えよう♪」

はぁ?

って思います。
そして、気持ちはありがたいけど、
正直つらいです。


(私がその分野でやる気がないことを差し引いても)
いや、無理でしょ?と思います。
向いていないことを強いられるのも辛いです。


程度は違えど、そういうことがままあるということです。
正直、素質も、基礎能力も違います。
ジャンルによって、人生の制限時間もあります。



無限の可能性というのは、
無制限という意味ではありません。
その人の今日までのベストの先がまだある!
という意味で無限です。

数学的メタファーで言えば、漸近線に近づき続けられる
曲線のように、0.01ミリでも、前に進めるという意味です。

※漸近線:
 解析幾何学において、平面曲線の漸近線とは、
 十分遠くで曲線との距離が 0 に近づき、
 かつ曲線と接しない直線のことである。



「人は皆、何かの原石だ!素晴らしい存在だ!」
というのはOKです。

ですが、「君もダイヤモンドにならないと!」
といのはおかしいです。

エメラルドの原石の人もいれば、
ルビーの原石の人もいれば、
黒曜石の人もいる。

そのカテゴリの中で最大限に輝けばいいのです。


個性の魅力部分を引き出す。
個の総和を超えて輝く環境(チーム力)をつくる。



それが個を尊重するということだし、
個に向き合うリーダーの仕事だと思うのです。


それを郡司社長は言っていると思います。


(少なくとも、ある現実的期間と予算において)
出来ないものは出来ない。
苦手なものは苦手、
と、いい意味で諦めて、伸び代の大きいところ
から伸ばしていくのが大事ですね。



ちなみに私も、
「なんで、こんな簡単なことができないんだ!」
と、今でも思ってしまうことがあります。

郡司社長のように、イラッとすることがあります。

なので、上記のお話を自分でも戒めにしています。