節目ごとに稲盛哲学があった

チームSKM 吉田です。

先日、「組織開発を学ぶ」研究会に参加しました。

ワークショップでは、
地方の80名規模の企業を題材に、
組織の課題について、グループに分かれて議論を
深めました。


その中で、ある参加者の言葉が強く心に残りました。

「昭和、平成、令和と時代は変わっても、
 組織の悩みは本質的には変わらない」

補足すると

理念・目的の不在、リーダーシップの迷い、他責、
セクショナリズム、コミュニケーションの質の低下等、

組織が「人の集まり」である以上、
避けて通れないテーマなのだと改めて感じました。


そして同時に、私の頭には自然と
稲盛和夫さんの教えがよぎりました。


<稲盛哲学は、いつも私の仕事の節目にあった>


振り返ると、私は節目ごとに稲盛さんの考え方に触れてきました。

・1998年頃:人事制度の立ち上げ

「仕事の成果=考え方 × 熱意 × 能力」という方程式を知り、
「熱意をどう引き出すか」を真剣に考え始めた時期でした。


・2000年頃:間接部門の効率化

 アメーバ経営を参考にしながら、
 「全員参加の経営」という視点を初めて意識しました。
 ただ、小集団活動を実施する上のヒントになった記憶はありますが、
 導入するには難しすぎた苦い思い出があります。


・2010年:稲盛ライブラリー訪問

 京セラ本社に行った際、京セラの社員の方に案内いただき、
 稲盛さんの人生と哲学に触れ、あらためて深い感銘を受けました。
 1時間では到底足りず、「半日はかけて回りたい」と思ったほどです。
 ちょうど新館がオープンしたころだったと思います。
 すごくきれいだった印象が強く残っています。


・最近:JAL再建のテレビ番組を見て再び学び直し

 改めて書籍『JALの奇跡』を読み返し、
 「形ではなく、を変える」という稲盛哲学の本質に触れ直しました。


こうして振り返ると、私は長い間、
稲盛さんの影響を受け続けてきたのだと気づかされます。


今回のブログではJALの再建について少し深堀していきたいと思います。


<JAL再建に見る「形」ではなく「心」の変革>

2010年、倒産したJALの再建を託された稲盛さん。
78歳、しかも無報酬での就任でした。

この話を聞いて皆さんはどう思われますか 


勿論年齢的なことについては 
すごいとしか言いようがないのですが

無報酬で引き受けたのも 
すごいということに尽きるのですが


一方で当時は
「責任を取りたくないからので無報酬にしたのでは」 
といった誤解や批判も一部はあったと言います。 



当時のJALは、

・官僚的な組織文化

・部門間の責任の押し付け合い

・「利益を追求するのは公共交通機関らしくない」という歪んだ論理


そして、誤解しないで付け加えたいのが
労働組合も複数あるという事実。


こうした“考え方のズレ”が積み重なった状態でした。


ただ、稲盛さんは、組織図をいじるような改革は一切行わず、
まず リーダーの「心」を変えること に全力を注ぎました。


週4回、全16回のリーダー教育。 テーマはただ一つ。


「人として何が正しいのか」


最初は反発していた幹部たちが、
3回目の講義あたりから、稲盛さんの真剣な姿勢に触れ、
涙を流し、自らの非を認めた瞬間から、
JALの再生は動き始めました。


わずか1年で1800億円の営業利益。
これは数字のマジックではなく、
3万2000人の「考え方」が揃った結果でした。



<成果を決める方程式:考え方 × 熱意 × 能力>

この方程式の本質は、掛け算であることです。

・能力が高くても、熱意がゼロなら成果はゼロ
・熱意があっても、考え方がマイナスなら成果はマイナス


JAL再建でも、最も重視されたのは
「考え方のベクトルを揃えること」でした。

「嘘をつくな」「正直であれ」「欲張るな」「努力せよ」

一見すると道徳のようですが、

リーダーが本気で実践し続けることは簡単ではありません。


<借り物ではなく「自分の言葉」で語る>

JALのエピソードを通じて強く感じたのは、
稲盛哲学は“形”を真似ても動かないということです。


結局いくらいいことを言っても 
お互いの人間関係が信頼された間柄になっていない限り
言葉というのは伝わらない。


JALでも、社員が自ら語り、自ら行動し始めた瞬間に変化が起きました。
JALの再建の成功要因はやはり 心が変わったことだと思います。

そして、JALフィロソフィが自分たちの言葉で完成されたこと。

これらを、借り物ではなく、
自分の言葉で、情熱を持って語り続けられるか。

ここに、組織の未来がかかっているのだと思います。


<これからの学び直し(リスキリング)>

私は今、改めて稲盛哲学を学び直しています。
ブログでも少しずつ紹介していきたいですし、
さんよし会でも、機会があればテーマとして
扱ってみたいと思っています。


組織の課題は時代を超えて変わりません。

だからこそ、私たち自身が
「自分たちの言葉として言語化、会社の言葉としての共通言語」 を
問い続けることが、これからの組織づくりに欠かせないのだ
と感じています。


AIが進む中、人の心を燃やすことを大事にしたいものです。



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