メンタルヘルスは「組織の生命線」
チームSKM 吉田です。
<メンタルヘルスは専門家だけの領域?>
メンタルヘルスの問題は、「専門家でなければ
対応できない」
そう思っている方も多いのではないでしょうか。
確かにその考え方は正しく、経営者であっても、
リーダーであっても、人事担当であっても
メンタル不調に直面した際は専門家へ
「リファー(つなぐ)」することが原則です。
<変化を察知するのは現場の役割>
ただし、治療は専門家に任せるとしても、
変化を察知するのは現場のリーダーや管理職です。
私自身、衛生管理者としてメンタルヘルスに
関わってきました。
衛生管理者は、産業医との連携や研修企画、
相談体制の整備などを通じて、職場のメンタル
ヘルスを支える重要な役割を担っています。
ある時、私が心療内科へリファーした社員が
いました。
その後、異動でその役割を離れたにもかかわらず、
彼はわざわざ私を訪ねてきてくれました。
私はただ話を聞き、気持ちを整理する手助けを
しただけでしたが、その関わりが彼にとって意味の
あるものだったのだと、1年後に復職した
彼の笑顔を見て、あらためて実感しました。
<個人の問題ではなく経営課題へ>
メンタルヘルスは、
もはや個人の問題ではありません。
厚生労働省は精神疾患を「五大疾病」の
ひとつに位置づけ、がんや心疾患と並ぶ
社会的課題として扱っています。
組織の持続可能性に直結するテーマです。
実際、一人の社員が長期休職すると、
企業が被る損失は年収の約3倍にのぼるとも
言われています。
メンタルに起因する、離職、休職、生産性低下は
経営に直結する損害です。
<経営者・リーダーがまず取り組むこと>
では、経営者・リーダーは何をすべきか。
まずは「知ること」。メンタルヘルスの
基礎知識を持ち、兆候や支援制度を
理解することが第一歩です。
そして「場をつくること」、感情を言語化
できるミーティングや、心理的安全性を
意識した1on1の導入は、予防にもつながります。
日々の声掛けも大切です。
すでに、実施されているそういったツールを大事にして、
まずは、聞く、察知するということにアンテナを
張ってください
メンタルヘルスは、制度だけでは社員を守れません。
来週10月1日からは「全国労働衛生週間」が始まります。
この機会に、経営者・リーダーの皆さんには、
社員への声掛けや気配りをいつも以上に
意識していただければと思います。
小さな一言が、大きな安心につながる
こともあります。
“働きがい”や“ありがとう”が循環する場づくりこそが
最大の予防策です。
「へぇ、そんなことまで関係しているのか」と
思える視点が、リーダー自身の変化を促します。
メンタルヘルスは、経営の「見えない資産」。
組織の未来を左右する「組織の生命線」そのものなのです。
今こそ、経営者・リーダーの手で守っていきましょう
<今後の学びに向けて>
メンタルヘルスについては「さんよし会の研修」や
「ブログ」でも今後紹介していきます。
是非、楽しみにしてください。
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