ポストイクメンの男性育児
こんにちは!
佐々木感動マーケティングの雪山さやです。
毎週日曜日の感動経営通信メルマガは雪山からお送りします。
先日
「ポストイクメンの男性育児
~企業・社会・当事者ができること~」
というセミナーに参加しました。
イクメン、男性育休、育業など
男性の育児参画については、様々ワードを変え
ある種「話題」になり続けている昨今です。
これまで一部の人しか
実質的には取得が難しかった男性育休ですが
2022年4月より「育児・介護休業法」の改正があり
多くの過程で取得することができるようになりつつあります。
これは冒頭にもキーワードとして挙げた「イクメン」と
育児をする男性のことを呼ぶような
希少性があった時代から考えると大きな変化です。
先日のセミナーでは、Daddy Support協会 代表理事を務め
産業医・産婦人科医でもある平野翔大先生が
「ポストイクメン」について語っていました。
中でも父親1.0、父親2.0、父親3.
ご紹介します。
時代とともに、父親像が変化していて、求められていることも
変化しているというお話でした。
■父親1.0
男性は仕事、女性は寿退社
■父親2.0
男性も育児、男性は「母親を支援」する
■父親3.0
男性・女性どちらも育児をする
このように時代の変化とともに父親像も変化している
という着眼点がとても面白かったです。
そして、この「父親3.0」の時代になり
父親に求められる役割が増えていると言います。
「産後うつ」とは、
産後1年以内の育児期間中に
育児を1つの要因としてメンタルヘルス不調を
起こした状態を言います。
この「産後うつ」男性にも発症することがあるそう。
最初この話を聞いたとき
女性で出産経験のある私は
「父親は出産してないし、ホルモンバランスだって
崩れるはずないのになぜ??」と
疑問に感じたのを覚えています。
父親が「産後うつ」に陥るパターンには
大きく3つあると言います。
ーーーー
(1)育児と仕事の両立困難
(2)社会との隔絶
(3)社会からの「男らしさ」の重圧
ーーーー
女性の産後うつの要因である
睡眠不足やホルモンバランスによるものと異なり、
社会的な男性への力のようなものが
男性の産後うつを引き起こしているのですね。
一つ目は、育児と仕事を両立しようと頑張るものの、
仕事の負担が減らない中で
育児を担うため両立が困難になるパターン。
二つ目は、
終わりが見えない育児に疲弊すると同時に
仕事から取り残される不安感などが重なり、
これらを相談できるつながりや
外部支援がないことで追い込まれるパターンです。
周りに男性育休取得者がいないような
企業だと孤独になりやすいですね。
最後の三つ目は、「男らしさ」。
ここで言う男らしさとは、
「男性だからかくあるべき!」といった固定観念を指します。
「子供が産まれたんだから、
仕事をより頑張らなくては」と意気込み
仕事を増やしたり、転職をしたり、
男性自ら多重負荷を課して追い込まれてしまうパターンです。
このセミナーに登壇された平野翔大先生は
産業医としても勤務されているため、
悩める男性社員の相談に多く乗ってきたそうです。
ーーーーー
現在、男性の「産後うつ」の多くは、
労働負担+育児だと感じている。
「育休が明けたら以前通りに仕事」ではなく
「育児と仕事の両立のために配慮する」という観点が重要
ーーーーー
と言います。
組織や上司としてどんな支援ができるでしょうか。
直近、支援する対象者がいないという会社さんでも
もし、部下が「育休を取りたいです」と申し出てきたときに
どうするか、どんな未来が予想できるか
このメルマガをお読みになって
考えてみるきっかけになりましたら幸いです。
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