「忙しい」は、インバスケット思考を鍛えるチャンス

前号の続きです。


仕事やタスクが山盛り、
お腹いっぱいで久々の徹夜もしたりしている
けれど、心の持ち方、意識の焦点の
当て方次第でありがたいと思えるという
お話でした。


その理由は大きく二つあり、

一つ目は、ラーニング格差時代において
強制的・集中的に学ぶチャンスになっていること。

もう一つは、インバスケット思考力が
つくという話でした。



今号では、後者「インバスケット思考」
についてお伝えします。


インバスケット思考とは、インバスケット手法
を通じて身につけられる思考方法のことです。

得られるものは、おおよそ4点です。

(1)問題解決能力
(2)意思決定力
(3)優先順位設定力
(4)タイムマネジメント


インバスケットというのは、教育訓練手法の
一つで、研修などでは、架空の業務シナリオ
に基づいて、限られた時間内に複数のタスク
を大量処理する訓練です。

これによって上記4点が統合的に鍛える
ことができます。

その過程で培われる能力・思考なので
「インバスケット思考」という訳です。

インバスケット研修は、実際の業務
でも大いに役立ちますが、
私の場合は研修でなく、実戦そのもの、
リアル・インバスケットなので、
より効果的間違いなし!ということです。




私はリアル・インバスケットですが(笑)、
インバスケット研修で得られる4つの力
という観点で、もう少しだけ補足します。


(1)問題解決能力

シナリオ内で提示される課題に対し、
迅速かつ効果的に解決策を見つけ出す必要に迫られます。

結果、複雑な状況下でも冷静に対処し、
最適な解決策を導き出すスキルが養われます。




(2)意思決定力

限られた情報と時間の中で迅速な判断が必要です。
情報を的確に分析し、最も効果的な決断を
下す能力が向上します。意志決定の量稽古で、
スピードと質があがるということですね。



(3)優先順位設定のスキル

多くのタスクが一度に提示されるインバスケットは、
どのタスクを先に処理すべきかを瞬時に判断し、
実行する力が試されます。

業務の効率性が高まり、
重要なタスクに集中することができます。




(4)タイムマネジメントのスキル

限られた時間内で複数タスクを処理する経験で、
時間の使い方が洗練され、
効率的な業務遂行が可能になります。



ーー

つまり、インバスケットは、
ビジネスにおける実践的なスキルを
統合的に鍛えるチャンスということです。



ブラック職場はダメですが、
がっつり仕事する経験は、特に
若い時に絶対にしておいた方がいいです。

それは、将来にわたって、
ずっと社会で活躍していく上での
かけがえのない財産になるからです。



ずっと忙しい、タスクが洪水・・・
というのは長続きしないし、決して
オススメしませんが、一時グッと頑張るのは、
私たちの末永い未来のために投資でオススメです。