あなたの志は何ですか?
昨日は姫路まで立志教育のセミナー&懇親会
に参加してきました。
立志?
人によっては、ピンとこない言葉かもしれません。
文字通り「志を立てる」ことです。
では志とは?
志と夢は何が違うのでしょうか?
■夢と志の違い
デジタル大辞泉から抜粋引用すると、
【夢】
1 睡眠中に、あたかも現実の経験であるかのように
感じる一連の観念や心像。「怖い夢を見る」「正まさ夢」
2 将来実現させたいと思っている事柄。
「政治家になるのが夢だ」「少年のころの夢がかなう」
3 現実からはなれた空想や楽しい考え。
「成功すれば億万長者も夢ではない」「夢多い少女」
4 心の迷い。「彼は母の死で夢からさめた」
5 はかないこと。たよりにならないこと。「夢の世の中」「
ここでの夢は2.ですね。
【志】
1ある方向を目ざす気持ち。心に思い決めた目的や目標。
「志を遂げる」「事、志と異なる」
「志を同じくする」「青雲の志を抱く」
心の持ち方。信念。志操。「志を高く保つ」
2 相手のためを思う気持ち。厚意。
「志を無にする」「お志はありがたいが、辞退します」
3謝意や好意などを表すために贈る金品。
「ほんの志ですが、御笑納ください」
香典返しや法事の引き出物、僧への布施の包みの表に書く語。→
ここでいう志は1.が近いかなと思います。
参考までに辞書を引きましたが、
私はシンプルに以下のように定義しています。
【夢】
・自分が生きている間に、
・自分のために実現したい
・個人的な願望や目標
【志】
・自分が死んだ後にも遺したい
・世のため、人のために実現したい
・社会性もある目標・指針
ちょっと極端な例になりますが、
夢は、YouTuberになって1億円稼ぐこと
志は、YouTubeを通して、
といった具合です。
ここまで極端に書くと夢が悪いように見えてしまいますが、
そうでなく、夢をもつことはとっても大切です。
でも、この夢について、
応援してくれる人は少ないように思います。
志は社会性があります。
世のため、人のため、未来のため
です。
仮に志半ばで倒れても、
誰かが志を継いでくれることはありますが、
夢はその人が死んだらおしまいです。
同志という言葉はあっても、
同夢という言葉はありませんね。
幕末の志士を多数輩出した吉田松陰先生も、
「志を立てる」ことの重要性を説いていました。
■吉田松陰先生の言葉
こんな言葉を残しています。
【志を立ててもって万事の源となす】
何事も志を立てることが全ての源となる。
松陰が25歳の時、海外渡航を企てた罪で
牢獄に入っていた際に残した言葉です。
他にも、こんな言葉も残されています。
「大事なことを任された者は、
才能を頼みとするようでは駄目である。
知識を頼みとするようでも駄目である。
必ず志を立てて、やる気を出し努力すること
によって上手くいくのである。」
「道を志した者が不幸や罪になることを恐れ、
将来につけを残すようなことを黙って
ただ受け入れるなどは、君子の学問を
学ぶ者がすることではない。」
■志を立てよう
私と当社の志は、
成長のよろこび、ありがとうの幸せあふれる世界をつくる。
そして100年後の子ども達に憧れの大人あふれる世界を遺す
です。
100年後は、私は死んでいると思いますが、
全然いいのです。
100年後に、子供達が早く大人になりたい!
と思える、その大人(ヒーロー・ヒロイン)は、
今の子供達のその子供達でしょうか?
なので、経営コンサルティング、企業研修は、
まず今の大人達が輝くためにやっています。
今の大人が輝くことが、未来の大人のよき職業観、
人生観を創っていく最初の一歩と思っています。
昨日参加した、子供達に志を立てよう
という立志教育プロジェクトの
ボランティア活動も、未来の憧れの大人づくり。
根は全く同じです。
志を持つことは、単なる目標設定以上の
意味があると考えています。
それは、組織全体のビジョンや目的を共有し、
一致団結して進む原動力となります。
御社においても、メンバー一人ひとりが、
自分自身の「志」を持つことが、
会社全体の発展に繋がります。
志を持った社員が集まれば、組織は確実に成長します。
それが、次世代を担う人材を育てるための鍵となります。