組織変革に必須のリーダーシップ。マネジメントとどう違う?
前号では、コッターの組織変革の8ステップを
ご紹介しました。
<組織変革の8ステップ>
【1】危機意識を高める(共有する)
【2】変革チームを組成する
火種になれる人を集めるのがコツ
【3】魅力的なビジョンをつくる
【4】ビジョンを周知徹底する
【5】主体的行動を促す
仕組みと取り組みの両方が重要
【6】短期的な成果を生み出す
【7】成果を使って、更に推進する
【8】変化を定着させる
ここで、【2】のところに
「火種になれる人を集めるのがコツ」
と書きました。
人は誰でも、どこからでも変われる
というのが基本スタンスですが、
スピード感や変わり幅は人によって
異なります。
また変革チームは自分だけが変わるのでなく
人の変革にも影響力を及ぼすことが求められます。
現段階での向き・不向きというものがあります。
では、どんな人がいいか?
火種を起こせる人とは?
それは、一言でいうと、
リーダータイプの人です。
混同しがちな言葉に、
マネージャーという言葉もあります。
リーダーはリーダーシップを発揮する人、
マネージャーはマネジメントする人
ですね。
リーダーシップとマネジメントは
明確に異なります。
※管理職の名称としてリーダーや
マネージャーといっている場合は、
各社の固有名詞なので、ここで
扱っている意味と異なります。
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■リーダーシップ
人と組織に動きを創り出す人
・ビジョンを掲げる
・メンバーを動機付け、まとめる
・今はまだない未来へ率先する
・影響力を発揮し、変化を創り出す
■マネジメント
経営資源を無駄なく有効に使う人
・経営資源の最適化を考える
・計画を立案する
・今おきている問題を解決する
・計測し、コントロールして計画を実現する
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ちなみに、どちらが上などはなく、
どちらも重要です。
どちらも出来れば最高ですが、
性質が異なりますので、人により
得手・不得手があります。
利き手が人によって違うのと
同じようなイメージですね。
個人差もあります。
自分の利き手が、リーダーシップ
なのかマネジメントなのか?
知っておくといいですし、
今すべき力の発揮の仕方は、
リーダーシップなのか?
マネジメントなのか?も意識できると
無自覚・成り行きでやっているより、
より効果的に貢献できるでしょう
私の経験では、火種を創る人は、
リーダーシップ優勢の方が多いようです。
変革チームを組成する時は、
リーダータイプ優勢のメンバーを
中心にする方がいいかもしれません。
※マネジメントタイプがダメという
意味ではありません