2040年、働き手は神様です

私が時々取りあげていた
リクルート・ワークス研究所の「労働供給制限社会」
に関する本が出ていました。

その名も『働き手不足1100万人の衝撃』

▼アマゾンの本ページ
https://amzn.to/3VDbwF7

▼未来予測2040 労働供給制約社会がやってくる
https://www.works-i.com/research/works-report/2023/forecast2040.html


2040年はもうわずか16年先、
私もまだ64才、まず現役の時代のことです。

今年生まれた子供達なら16才、高校生の時代。

人口動態という極めて実現可能性の高い
未来の見通しを踏まえて、社会の公器たる
企業経営を考えていく必要があります。


そもそも「労働供給制約社会」とはどんな社会
なのかというと、社会を維持するために必要な
働き手の数を供給できなくなる社会のことと、
リクルートワークス研究所では定義しています。


具体的には、人口減少以上に、需給格差が大きく
なっていくから1100万人も足りなくなる
というのです。

なぜなら、仮に人口が同じとしても、

高齢者になればなるほど、労働力としては
同じ一人でも減少は避けられません。

さらに、高齢者になればなるほど、
人手を要するサービスをたくさん必要とします。


結果、人口が同じでも、高齢化比率が
進むだけでも、労働力需給は需要過多になる
ということですね。

考えてみれば、当たり前の話です。

それが2040年には1100万人不足・・・という試算です。
現在の近畿地方の全就労人口分らしいです。


移民を前提としない場合(政府はお茶濁しながら、
誤魔化し誤魔化し海外労働力を増やしていますが)、

対策として、
1)無駄の徹底排除

2)DXにより徹底的に生産性を向上させる

3)フルタイムに限らない多様な働き方により
 労働人時を増やす

4)ボランティアや仕事的趣味(お金貰わなくても
  好きだからやる♪というもの)による供給の確保

など考えられます。


そして、これらは工夫次第で企業でも出来ることですね。


一見、4)は無理そうに思うかもしれませんが、

企業が地域と一緒にボランティアをする。
ファンと一緒に商品開発をする。
ファンと一緒にイベント運営する。

など工夫次第で可能です。



本には、こんなことも書いていました。

かつて「お客さまは神様です」という言葉が
あったが、労働供給制限社会では、
「働き手は神様です」になる。

企業として、新しい神様に選ばれる経営や
仕事を創り出していくことが、
最重要の仕事の一つになっていくでしょう。