フィードバックより、フィードフォワード

先日、「後出しジャンケン」が人のやる気を奪う。
ご注意という主旨のメルマガを読みました。

本当にそうだな・・・と思いました。

例えば、部下に「主体的にチャレンジしてほしい」
と言っておいて、少し上手くいかないことが
あったら、

「なんで相談しなかったんだ」

「なんで勝手に進めたんだ」

「やっぱり君には荷が重かったね」

と、ジトジトと言われたら、
やる気なくなりますね。



通常、チャレンジ(挑戦)すると、
上手くいかないことが多少起きるのが普通です。

逆にいうと順風満帆でトラブルゼロで
出来るなら、それはチャレンジではない
かもしれません。



なので、大事なのは、最初にストライクゾーンを
決めて共有おくことです。

ストライクゾーンに入れば、カーブでもストレート
でもそれは個人の個性の発揮としてOK
と腹をくくるのです。

ストライクゾーン以外のチャレンジは、
必ず事前に報・連・相してもらうことにするのです。


この範囲なら、多少何か上手くいかないことあっても、
「ナイスチャレンジ!(ストライク)」

その上で、次に向かって、その出来事をフィードバック
するのではなく、フィードフォワードしましょう。

「フィードフォワード」は、未来志向のアプローチで、
部下が将来により良い成果を出せるように
具体的なアドバイスやガイドを提供することです。



具体的にはこんな具合です。


<技術習得>
次のプロジェクトでは新しいプログラミング言語を
使ってみると良い成果が期待できると思います。
あなたのキャリアにも大きなプラスになりますし、
チーム全体の技術力向上にもつながるけど、どうかな?


<プレゼン>
次のプレゼンは、より具体的な事例を入れて、
データとビジュアルを活用すると説得力を増すと思う
ので検討してみて♪


<リーダーシップの発揮>
次のPJでリーダーシップの発揮に挑戦しませんか?
自分からどんどん感謝の声掛けしていくと、もっと皆
動いてくれると思う。分からないことあったら聴いてね。


<トラブル回避>
問題が起こったときに備えて、今から可能な解決策を
一緒に考えておこうか?
一緒に考えることで、漏れ・抜けが減って、次はより
スムーズに出来ると思うんだけど、どう?


これが主体性と、報・連・相の両立を実現します。


済んだ過去の事実は変えられない。
変えられる未来にフォーカスして、メンバーの
力を引き出していきましょう♪