内的対話の効能

昨日・今日と私がマネジメントのお役目を
頂いている会社での講座の運営をしていました。

その中で、参加者の方の内省が素晴らしく、
改めて内的対話(自分の内面での対話)について
振り返ってみました。


もともと、私は内向きな少年で、
コミュニケーションが苦手な物静かな
言葉数すくない子供でした。

ですが、自分の中では、山ほど
内的な対話をしている子でした。

思えば、子供の頃に、人と話さない代わりに
たくさん自分自身の中で対話していたことが、
今に活きていると感じています。


内的対話で得られるものは何でしょうか?

いくつか挙げてみます。


■自己認識

内的対話は、自分と向き合ったり、
客観視したり、自分に問いかける会話なので、
結果として自己理解が進みます。
自分の感情、価値観などを理解する助けになります。


■感情の調整

私はキレたことが人生においてほとんど
ありません。それは、自分の状態や感情を
内的対話によって客観視できる力がついた
からだと思われます。
感情は大切ですが、感情コントロール
出来ない人は、あまり上手く仕事でやって
いけないので、今、大いに助かっています。


■自己効力感の向上

内的対話により、内省を沢山するのと、
何が自分にとって望ましい捉え方なのか
大凡分かっているので、自己効力感を
高める方向で物事を捉えやすくなっている
ように思います。
自己効力感は、何をするにも重要なので、
これもチャレンジ多い今の仕事で
大いに助かっています。


私はたまたま内向きな子供で、
結果的に内的対話能力を高めることが
出来て、今に活きていると感じますが、
今からでも遅くありません。



いきなり内的対話しよう!
といっても難しいので、私がオススメ
するのは一日の振り返りを書くことです。

私も、大人になって、人とたくさん
話をするようになってからですが、
ずっと書いています。


今日のありがたかったこと・人への感謝、
自分を褒めてあげること・今日の成果、
今日は出来なかった未来への伸び代

こんなことをメモ程度に毎日書いています。


書くことで、誰もが内的対話を
することができます。


ぜひ、やってみて下さい。


次号は内的対話と、対人との関わり
との関係について考察してみたいと
思います。