ニックネーム呼びから「意図」の大切さを考える

チームSKM 上村です。

皆さん、複数回プログラムの研修や
社会人スクールに通った際に
「ニックネームで呼び合ってください」と
初回から主催者側に言われた事はありませんか?


その時どう感じられましたか?


「えっ、何それ??このノリ苦手…」
「なんで初めてあった若造から
ニックネームで呼ばれなくちゃいけないんだ!」


といった印象を受けた方も
少なからずおられるのではないでしょうか?

 

違和感を感じるのはなぜ?


違和感を感じられる方は、
生い立ちや今の所属されている
組織での立場や経歴等によって
植え付けられたご自身の価値観
によるものもあるかと思います。


もう1点、違和感を感じる理由として
「明確な意図」を伝えられていないから
という事もあるかと思います。


人にはパーソナルスペースといった距離感があります。
それは物理的な距離感もあれば
精神的な距離感もあると思います。

このいきなりニックネームで呼ばれるというのは
そのパーソナルスペースに土足で上がるようなものだ
感じる人もいるかもしれません。


そこでニックネームで呼ぶ意図を伝えるとどうでしょうか?

「ニックネームで呼び合ってもらいたい。
 それはこういった理由からなんですよ」

と伝えることによって変わってくるのではないでしょうか。

 

重要性の平板化


私は趣味でダイビングをしているのですが、
そこでもスタッフさん、お客さん同士でも
ニックネームで呼び合うような環境でした。
結果として良い効果が出ていました。


その効果とは「組織内のような利害関係のない
フラットな関係性の構築が出来たこと」
「それによる安心感や組織や家庭では
出来ない体験や学びが出来たこと」でした。


ただ振り返ってみると、
事前にニックネームで呼び合う効果や
意図を伝えられた事はなく
結果論として自分が感じた事でした。


私は昨年現ワークショップを
学ぶ場に通っていたのですが、
こちらでも「ニックネームで呼び合う」
という事が初回から案内されました。


今回はその意図について
丁寧な説明をいただけました。


私が先ほど事例として挙げている
ダイビングショップやこのさんよし会は
俗にいう「サードプレイス」と呼ばれる場所です。
いわゆる家庭でも職場や学校でもない「第3の場所」です。


このサードプレイスに求めているものの1つに
「組織から離れたリラックスした体験」
「利害関係のないフラットな関係性」
を考えている人も多いのではないでしょうか?


実際にこのようなサードプレイスで
年齢・性別・出身地・組織内での
立場・実績などに囚われない関係性を構築・体験され、
それが今の何よりの財産になっている方も
おられるのではないでしょうか?


このフラットな関係性の構築を
「重要性の平板化」と言います。
それぞれの属性(年齢・性別・役職・・・・)
のそれぞれが感じている重要性を
平らな板のようにするというイメージです。



意図は伝えないと伝わらない


「サードプレイスではフラットな関係を!」と言っても中々難しい。
役職や年齢などの壁を外す第一歩として
この方法は理に適っていたのだなと理解する事が出来ました。


自分の当たり前と思っている事も
相手にとっては当たり前ではない事は多々あります。
コミュニケーションエラーが起こっている
関係性があればあなたが持っている意図を
しっかりと伝えてみてはいかがでしょうか。