自身を磨き続ける姿が周りに与える影響

チームSKM 上村拓也 です。

「学習する組織」という組織開発のバイブル本と
私が思っている好きな本があるのですが、
その中で好きな章があります。

 

それは「自己マスタリー」です。

 

その章で書かれていることを一部抜粋します。

・自己マスタリーは個人の成長と学習のdiscipline
 (学習し習得すべき理論及び技術の総体)を指す表現である。
 高度な自己マスタリーに達した人は、
 人生において自分が本当に求めている結果を
 生み出す能力を絶えず伸ばしていく。
 学習する組織の精神は、こうした人々のたゆまぬ学びの探究から生まれるのだ。

・自己マスタリーは、(中略)独創的な仕事として
 自分の人生に取り組み、受身的な視点ではなく、
 創造的な視点で生きるということなのだ。
 (学習する組織/ピーター・M・センゲ)


つまり、自分の本当に実現したい事に対して
必要な能力を絶えず伸ばしていき、
その実現したいことを目指していく。

そういった個人個人の姿勢が
「学習する組織=目的を達成する能力を効果的に伸ばし続ける組織」
を創り出すということだと理解しています。

 

そして「自己マスタリー」という
自己を追求し磨き上げるプロセスが
なぜ大切かというのはもちろん、
自身の成長が一番目にあるのですが、
ここでいう個人個人の姿勢が
そういった素晴らしい強い組織を
創り出すことに繋がるということです。

 

最近では大谷選手がドジャースで
ワールドチャンピオンになりました。

大谷選手のMVP級の活躍、個人の能力の高さが
単純にチームに勝利をもたらしたということはありますが、
彼の常に自分を磨き上げる姿勢、
目標に向かってたゆまる努力をする姿勢、
つまり最高の自分を目指そうとする
自己マスタリーのプロセスがチームに良い影響を与えているのです

 

テオスカー・ヘルナンデス選手は
ワールドシリーズ中のインタビューで
大谷選手とその他の中心選手に対してこう語っていました。

「彼らのような言動をする選手を見ると、
 彼らのようになりたいと思う。
 もう少しだけ(自分が)努力するようになるから、
 選手としても成長ができるんだ」

このように何かに対して本気で目指す姿は
チームの光となり、周りに影響を与えているのです。
自分を磨き続け、目標に対して目指し続ける姿は
自分のためではなく、最終的には誰かのためになっているのです。

少し時期はずれましたが、大谷選手の活躍を見て改めて感じました。