会社の場と機会を使い倒す社員・使い倒される会社

少し前の日経新聞に「2050年の社長へ」という
記事が載っていました。

その中で、味の素の藤江社長がこんなことを
書かれていました。


~~ 引用 ~~

変革の原動力は無形資産であり、中でも人財資産を
原動力に再成長路線を確かなものとし、
失われた30年を絶対に取り戻し、2050年の経営者の
みなさんにタスキをつないでいきたいと思っています。

そのために何が一番大切か?
それは、社員一人ひとりが、自身の人生の「志」と
味の素グループの「志」の重なる部分を
自ら主体的に見つけて、味の素グループの
場や機会そして資産を使い倒して、自らの生きがいを高め続け
幸せな人生を歩み続けてもらうことです。

よく会社の「志」(パーパス)に合わせて自分の「志」
を考えていってほしいという会社や団体があるが、
それでは表面的でよそ行きの自分の「志」になりがちで、
それは順序が逆だと思います。

自分の「志」を実現できる場、それが味の素グループである、
とぜひ考えていってもらいたいと思います。
そのように主体的に自走する社員が多い会社ほど
飛躍的持続的に発展していくものだと思います。

~~ ここまで ~~


労働人口が減少していき、変革や創造を担う

人財獲得競争の時代になっていく時代、
複業やテレワークなど多様な働き方ができる時代、
労働力の流動性が高まっていく時代にあって、

会社に合わせてもらうという発想では上手く
いかないと感じています。


ぶら下がり社員でなく、
外に飛び出すような遠心力をもった人財が、
それでもここに居たいと思える引力の
ある会社が生き残っていくのだと感じます。


藤江社長の言葉を借りれば、
「場や機会そして資産を使い倒し」甲斐のある
会社になることを目指したいですね。


また働くメンバーも、会社が何をしてくれるか?
何をしてくれないか?という話ではなく、
どうすれば会社の「場や機会そして資産を使い倒し」
て、自身と仲間と会社とお客さま・取引先様を
ハッピーにできるのか?ということを考えたいですね。