自分のされて嫌なことはしないように。これ半分だけ正解です
今日は、このタイトルに関する企業研修に
仲間が登壇するのですが、
そのサポートとして現場に入っております。
小学校の頃、
先生にこんなことを言われて人も多いのでは
ないでしょうか?
それは、
「自分のされて嫌なことは、人にもやってはいけません」
この教え方、初等教育段階では
非常に適切だと思います。
多くのケースで、当てはまることが多いですし、
相手の立場を想像してみる一歩として
とてもよいと想っています。
ですが、これが全部正しいか?というと、
それはまた別なんですよね。
極端だけれども、分かりやすい例をあげると、
豚肉が大っ嫌いの人がいます。
豚肉はイスラームの教えで、食べるなんてあり得ない
という人もいます。
だから、他の人も豚は嫌いだろう!
というのは、正しくないですね。
少なくとも私は好きです。
これは、コミュニケーションに
おいても同様です。
結論だけをビシッと伝えて欲しい人も
いれば、道筋を丁寧に話してもらった方が
安心出来る人もいます。
大切なのは、自分が心地よいから、好きだから
といって、勝手にそれを相手に押しつけないこと。
実際、コミュニケーションでは、
自分が心地よいスタイルと、
相手が心地よいスタイルが真逆ということが
普通にあります。
私は、DiSCというコミュニケーションのスタイル
を知るアセスメントをつかった研修が出来る
認定トレーナーなのですが、
こういうものを活用するのも有効な手法でしょう。
学ぶコトで、私は独りよがりのコミュニケーション
の改善が進みました。
一つ「会議などで発言しない人は、意欲がない、
または考えていない」という誤解です。
私は、DiSCでいうとi タイプで会話のテンポが
早いです。相手の言葉が終わらぬ内に、
アイデアが生まれますし、口を挟むように、
発言してしまう傾向があります。
そんな私は、当然会議で色々な発言を率先してします。
私と同じタイプがいると、反対意見含めて
もりあがります。
そんな中で、発言しない人がいると、理解が追いついていない?
やる気がない?考えていない?と、マイナス評価をしていました。
しかしDiSCを学び、
慎重に考えてから間違いなく話したい人や、
周りの様子を慎重にみて話をしたい人が
いるということが分かりました。
それを知るにつけ、あえて待つ時間をつくる、
発言するために水を向ける、あまり発言しないからと
いってそれだけでマイナス評価はしない
そんな風に変わることができるようになりました。
「自分のされて嫌なことは、人にもやってはいけません」
も大切な考え方ですが、一方で、
「自分と他人は絶望的なほどに違う」そして
「違う=間違いではない。違いを尊重することが大事」
なことも知っておく必要がありますね。
仕事は、人と人が理念等に向かって一致協力して
成し遂げていくものです。
これらを皆が理解して、力を引き出し合える組織が
幸せでパフォーマンスを発揮しやすい組織です。