現代のロールモデル考


時代をいい表すキーワードはいくつかありますが、
現代のキーワードの一つとして、
ダイバーシティ(多様性)、
もう少し企業経営のありたい姿で言えば、
ダイバーシティ&インクルージョンがあります。


背景として、

・労働人口の減少
 フルタイム・男性、だけでは、労働力が足りない。
 否応なく、多様な特徴や背景をもった人に
 活躍してもらう必要がある。

・顧客の価値観の変化
 顧客の価値観も変化・多様化しています。
 顧客ニーズに応えられないと、企業は存続できません。
 企業側にも多様性がもとめられます。

・イノベーションが求められている
 VUCAと言われ、第4次産業革命とも
 いわれる時代の大変革期にあり、
 企業も変革(イノベーション)が求められている。
 イノベーションには多様性が重要。
 組織が均質化すると、変革がおきにくい。


尚、ダイバーシティは多様性の許容が強調されますが、
ダイバーシティ&インクルージョンとなると、
企業としての「包括」「包含」「一体性」も重要
視されます。


勿論、多様性というのは、男女などの性差などだけ
を指す言葉ではありません。

■外面的、外から分かる多様性
・性別、人種、身長など身体的特徴
・国籍、所属(所属歴)
・肉体的ハンディキャップ

■内面的
・LGBTQIA
・宗教観、価値観
・バイアス
・キャリア志向
・その他精神的特徴


なので、男女論に終始するような議論は、
非常に限定的で薄っぺらいものになります。
女性活躍も取り組みの一つとしては良い
ですが、それだけにならないようにしたいものです。

例えば、新人活躍、シニア活躍、障がい者活躍
などもありますよね!

例えば、ゴリゴリ出世したい人の活躍もあれば、
ほどほどに今いる部署で成長したい人も居ますね。



さて、組織開発の観点では、
よく「ロールモデルが必要」という議論も出てきます。

「ロールモデル」とは、
1940年代・アメリカの社会学者ロバート・K・マートン氏
によって定義されたといわれています。
「自分の行動や考え方の模範となる人物のこと」を指します。


「ロールモデルが必要」とは、
シンプルにいえば、「お手本となる人」「目指した人」
が社内にいれば、モチベーションもあがるし、
成長速度もあがる。離職率も下がるよね♪という話です。


私も社内にロールモデルはいたほうがいい。
と明確に思います。


ただし、ロールモデルとは、かくある人だ!
とは断じにくくなっています。

かつての日本的経営・三種の神器と言われていた
「一括新卒採用・終身雇用」「年功序列」
「企業内労働組合」や、

それとも関連して、「企業の敷いたレールに
素直に乗って勤め上げれば老後は悠々自適」

なんてことは信じられない時代です。

多様性ある社内になっていった時に、
多様なロールモデルの存在が重要だな♪
と感じています。



しかし多様性あるロールモデルって、
外から見ると分かりにくいのです。
発見しにくいのです。

ロールモデルは、周りの人に知られなければ、
ロールモデルでも何でもありませんから、
多様性の時代のロールモデルづくりは、
個に光を当てて、称賛・連携し、
知らしめていくことが重要ですね。


現代のロールモデルづくりは、
多様な個に光を当てて、社内広報
していくことが重要。


どうでしょうか?