心身健康経営=ウェルビーイングの実現にPERMAモデルを活かす
このメルマガの読者の皆様は、「働く人の幸せと成長」
を願っている経営者・リーダーの方が多いと思います。
その前提として、働く人の「単に病気でない」という
ことではなく、積極的な意味での「心身の健康」が大切です。
近年、ウェルビーイング(Well-being)の概念が
広まって、従業員の幸福感と健康が企業の業績に
関連することが認識されつつあることは、
とてもいいことだと喜んでいます。
では、どうやれば、ウェルビーイング(Well-being)
になるのでしょうか?
考えるヒントとして、今日は「PERMAモデル」
をご紹介しますね。
ポジティブ心理学の権威、マーティン・セリグマン教授
が提唱した「PERMAモデル」というものがあります。
これは、人が幸福感を感じる5つの要素について
述べていますが、ウェルビーイングにも
直結すると思います。
なぜなら、「病は氣から」と昔から言うように、
心の健康と幸せはイコールと言ってよいくらい関係しますし、
心の健康と体の健康もかなり関連するからです。
「PERMAモデル」始めて聞いた方も
居られるかも知れないので、
今日はまず、このモデルを簡単に説明しますね。
- Positive Emotion(ポジティブな感情)
ポジティブな感情は、喜び、感謝、満足、
愛、希望などの感情を指します。これらの感情が
多いと、肯定的な感情を生み出しますし、
幸福感の基礎となります。
従業員が日々ポジティブな感情を感じる環境
を提供することで、ストレスの軽減や生産性の向上が期待できます。
2. Engagement(没頭)
没頭とは、仕事や趣味などに深く集中し、
時間を忘れてしまうような状態です。
これは「フロー」とも呼ばれたりします。
従業員が仕事に没頭できるような環境を
整えることで、自己効力感が高まり、
業務に対する満足度が向上します。
3. Relationships(人間関係)
良好な人間関係は幸福感を高め、孤独感を
減少させます。職場でのコミュニケーション
を促進し、チームビルディングしていくことは、
組織の一体感を高める有効な手段です。
4. Meaning(意味)
自分の取り組む仕事などに目的や意義を
見つけることです。仕事に意義を感じることができれば、
自己の存在意義も感じられ、より高いモチベーション
で業務に取り組むことができます。
組織のビジョンやミッションをしっかり伝え
共有することも重要ですね。
- Accomplishment(達成)
目標を設定し、達成することです。
達成感を感じると、自己肯定感も高まり、
次の目標に向かう意欲が湧いてきます。
定期的な目標設定と適切な評価の仕組みを
機能させられると従業員の成長をサポートできます。
どうだったでしょうか?
言われてみれば、そりゃそうだよな
と感じるような内容だったのではないでしょうか?
では、自社では十分に出来ているのか?
と問うてみるとどうでしょう?
まだまだ出来ることが沢山あるのではないでしょうか?
次回以降、
それらについて考えていきたいと思います。