ケーススタディで学ぶこと

チームSKM 上村です。

先日、仲間内で「クロスロード」という
カードゲーム形式のワークショップを行いました。

これは、カードを用いた
ゲーム形式による防災教育教材で
大地震の被害軽減を目的に
文部科学省が進める
「大都市大震災軽減化特別プロジェクト」
の一環として開発されたもので、
2004年7月にリリースされました。

ゲームの進め方としては、
カードに書かれた事例を
自らの問題として考え、
YESかNOかで自分の考えを示すとともに、
参加者同士が意見交換を行いながら、
ゲームを進めていきます。

例えば、このようなイメージです。


「大きな災害が起こりました。
あなたは市の職員で避難場所担当です。
避難場所に食料が支給されました。
避難所に避難せずに自宅待機されている方も
食料を求めてきています。
あなたはそういった方にも
食料を支給しますか?」

 

これに対して「YES」か「NO」で答えて、
議論するというゲームです。


例えば、
「避難所に来られている方は
物理的にも精神的にも被害が
甚大だから彼らに支給すべき」
という意見もあれば、

「自宅待機の人もライフラインが
止まっていて食料には困っているかもしれない。
食料に余裕があるのであれば支給すべき」
といった議論が生まれます。


こういったケーススタディのワークの効果には大きく2つあります



1,具体性が高く、実践的な気付きになる

「もし、〇〇になったらどうしますか?」
というas ifの問いは非常に強力です。
詳細に設定されたケーススタディにはその効果があります。

あたかも極限状態の市の職員に
なった時に自分ならどうするか?
より具体的な状況をイメージする事によって
普段の思考よりも研ぎ澄まされた思考に入る事が出来ます。

 

2,議論による新たな視点

複数のメンバーで議論する事によって、
自分にはない視点を受けとることが出来ます。
先ほどのケースでも、
「自宅待機の人も食料に困っている」
ことに気付いていなかったり、
「優先順位やルールを決めるといいのでは?」
と他のメンバーから自分が思いつかない
アイデアが出てきたりと
知識とアイデアを広げることができます。


是非とも自社やお客様の中で
教育をする機会があれば
「ケーススタディ」を上手く活用してみてください。