物語が人の心を動かす
突然ですが、あなたは「自分の物語(ナラティブ)」
と向き合ったことがありますか?
私はこれまで、多くの人のキャリアや組織づくりに関わる中で、
“物語の力”が人を動かす瞬間を目にしてきました。
そしてそれは、自己理解やキャリア開発だけでなく
マーケティングにも活用され始めています。
今回は、私自身の物語(ナラティブ)を振り返りながら、
その力と可能性についてお伝えします。
自分語りになってしまっているところがありますが
暖かい目で読んでみてください
「他人の物語」を生きていたあの頃
私は幼少期、何をするにも遅い子どもでした。
人付き合いも苦手で、何もできない劣等感を抱えて育ちました。
ただ、勉強だけは得意でした。公文式で先取り学習をし、
褒められることでようやく自分の存在を認められる気がしたのです
けれど、その経験の積み重ねが「勉強=自分の存在価値」
という思い込みを作ってしまっていたのです。
知らぬ間に“人に褒められるため”に勉強をしていたのです。
そんな生き方をしていたので夢や目標がなく、
就活でも苦戦し、社会に出てからも、
他人の期待通りに生きようとして
ついにはメンタルを崩し、キャリアからも脱線しました。
でも、そこからが本当のスタートでした。
■「自分の物語」を取り戻した旅
「今までの人生は何だったんだ」と意気消沈しながらも
「これからは自分の脚本を生きよう」
そして衝動的に出かけた石垣島への一人旅。
勇気を出して現地で出会った人たちと語らいながら
私は初めて「自分の意志で動いた」実感を得ました。
そこからたくさんの挑戦をしました。
ダイビング、写真教室、フルマラソン、富士登頂…。
自分の価値観と好きという衝動に従って行動するほど
人生がワクワクしてくるのを感じました。
その出会いと経験が、中小企業診断士の取得や
そして今の仕事やSKMメンバーとの出会いへとつながっていった
■ナラティブには、2つの力がある
私自身もSKM以外に個人事業主として活動しております。
その屋号を「ナラティブサポート」
ナラティブ(物語)には、大きく2つの力があると思っています。
自分のナラティブと向き合う力
過去の失敗も挫折も、語り直すことで
「意味ある物語」に変えることができます。
自己理解や再起の原動力になります。
他者のナラティブが人を動かす力
誰かの話に「わかる、私もそうだった」
人は、物語によって共感し、感情が動き、行動を起こします。
こうした個人と組織の物語の力を最大限に活かす
そういったサポートをしたいと思い、この屋号にしました
いかがでしょうか?
有名人でもない一人間の私の話でも
何か皆さんの心に残ったり、
刺さったりする話があったのではないでしょうか?
もしそのような変化があれば、私としても幸いです。
■その力はマーケティングにも活きる
ナラティブの力は、キャリア開発や自己理解にとどまりません。
近年、「ナラティブマーケティング」
製品の魅力を語るのではなく、企業と顧客が共に紡ぐ物語を描く。
その物語に共感した人々が、商品を選び、ブランドに愛着を持ち、
時には“組織の一員”かのように発信してくれる。
「モノ」ではなく「物語」が価値を持つ時代。
だからこそ、ナラティブの視点が
マーケティングにも求められているのです。
本日はそんなナラティブ視点のマーケティングのお話を
事例とともにわかりやすくお話しします。