従業員の方と個別面談などを
していると、時々、

「教えてもらってないから、できません」

「やったことがないから、できません」

といったたぐいの言葉に出くわす
時があります。

この発想が出てくると、
新しいことがなかなかできません。

理由はいくつかあります。

自分で「できません」と出来ない
自己暗示を知らない間にかけて
しまっているというのもあります。

“〇〇でしてもらってないから、できない”
という受け身・依存的な姿勢が
挑戦と達成を難しくしているという
こともあります。

しかし、もっと直接的に問題になる
ことがあります。

それは、『やってみないと、
本当には分からないことの方が多い』
といこと。

例を挙げます。

あなたは自転車乗れるでしょうか?

自転車は特に意識しなくても
当たり前に乗れる人も多いと思います。

これは、自転車の乗り方を本当の意味で
分かっている。自転車に乗れる。

という状態です。

次に、自転車にまだ乗れない子供を
想像してみてください。

その子に、懇切丁寧に説明します。

自転車は前輪と後輪があります。
後輪とサドルがつながっています。

まず、シートにまたがります。
片足をサドルに乗せます。

勢いよくペダルを踏み込みます。
すると前に進むので、そのタイミングで
両足をペダルに乗せます。

目線は遠くに置きます。

最初に踏み込んだペダルが真下に
来るころに反対のペダルを踏みこみます。

次に踏み込んだペダルが真下に
くるころ、反対のペダルを…

もっと丁寧に説明できると思い
ますが、これくらいでやめておきます。

さあ、これで、この子供は、
できるようになったでしょうか?

関連する知識や関連技能をもって
いれば別ですが、普通は
難しいと思います。

仕事でも同じです。

自転車と同じように、

まずやってみる。
失敗する。
何度もやってみる。
やってみて、修正していく。
いつしか普通にできるようになる。

こんなプロセスが必要です。

やらない人が、やらずして出来るように
なる道はほとんどありません。

『まず、やってみる』

これを会社の風土にしていきましょう。