健康経営と睡眠

睡眠と仕事の関係について、
昨日は雪山さんより配信しました。

関連して、今日は健康経営と睡眠という
テーマでお届けしたいと思います。

健康経営とは、NPO法人健康経営研究会の
2021年の解説によれば、

~~~ 引用 ~~~
『健康経営とは「企業が従業員の健康に
配慮することによって、経営面においても
 大きな成果が期待できる」との 基盤に立って、

健康を経営的視点から考え、
戦略的に実践することを意味しています。

今後は、「人という資源を資本化し、
企業が成長することで、社会の発展に寄与すること」
が、これからの企業経 営にとって
ますます重要になっていくものと考えられます。

~~~ 引用 ~~~

とあります。

そもそも、従業員の健康は手段でなく、
経営目的、経営成果の一つと考えるべき
だと私は思いますが、

それはさておき、健康維持・増進は
企業の発展や生産性向上という観点でも
有効な戦略と考えるということだと思います。

今回は、生産性という観点で調べてみましたが、

経済産業省が発行している
『企業の「健康経営ガイドブック」
(改訂第1版:平成28年4月)』では、

「睡眠休養」による仕事の生産性低下は
アルコール摂取に次いで高く、
年間1,025,418円。

睡眠に問題を抱える方と、
そうでない方での差分金額は328,644円と
肥満や運動習慣と比べて最も大きい。

▼企業の健康経営ガイドブック(経産省)▼
https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/healthcare/kenkokeiei-guidebook2804.pdf

厚労省から出ている
『健康づくりのための睡眠指針2014』では、
17時間以上起きている場合には、
認知・作業能力が酒気帯び運転の際と
同程度のレベルまで低下することが指摘されています。

▼健康づくりのための睡眠指針2014(厚労省)▼
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/0000047221.pdf

つまり従業員の睡眠不足を放置することは、
例えるならば、酒気帯びで仕事させる
のと同じくらい生産性低下にも繋がるという
ことのようです。

酒気帯び仕事を推奨する会社は
夜の仕事以外ではないと思いますが、
それと同じようなことを強いている可能性
があるということです。

そんなこともあり、例えば
ロート製薬などでは、従業員の「睡眠改善プログラム」
などもされています。

https://www.rohto.co.jp/news/release/2019/0610_01/

睡眠はプライベートだから本人の責任と
してしまうのでなく、企業側でも出来ることを
探していく時代なのかもしれません。