ショートスリーパーに憧れるのをやめましょう ~睡眠は“削るコスト”ではなく“投資資産”です~

チームSKM 吉田です

<以前(11/15のブログ)の振り返り>
以前「睡眠は心と体の再起動ボタン」で
あることをお伝えしました。
睡眠不足はメンタルにも身体にも確実に
悪影響を与えます。

▼眠りが働き方を変える日 ~(バックナンバー▼
https://s-kando.com/archives/11259


実は私自身、以前は「睡眠時間を削ればもっと
生産性が上がる」と信じていた時期がありました。
毎日3~5時間睡眠で働き続け、
「短時間睡眠でも頑張る人はすごい」と
本気で思っていたのです。

しかし現実は、慢性的な疲労・集中力の低下・感情の揺らぎ・・・
今振り返れば“苦い思い出”ばかりでした。

その後メンタルヘルスマネジメントを学び、
睡眠がパフォーマンスの土台だという事実を
理解しました。睡眠は削るものではなく、
むしろ「投資すべき領域」です。


だからこそ私は、ここで 改めて 
ショートスリーパーへの憧れを手放す」
ことを決めました。

今回はその前提のもと、生活習慣・最新トレンド・
社会的取り組みまで含め、「睡眠の質を高める方法」を
紹介していきます。

<生活習慣の基本:小さな工夫が大きな変化に>

質の高い眠りは、特別な方法よりも
日々の積み重ねでつくられます。

・毎日同じ時間に寝起きする
・朝の光を浴びて体内時計をリセットする
・静かで快適な寝室環境を整える
・就寝前のスマホやカフェインを控える
・就寝90分前の入浴で深部体温を下げる準備をする
・日中の軽い運動で夜の深い眠りにつなげる

どれも「簡単そうに見えて続けにくい」習慣です。
しかし、たった1つ変えるだけでも
翌日の集中力や判断力が変わります。


<睡眠の評価は“日中のパフォーマンス”>

「7時間寝た」「8時間寝た」という「量」だけでは
睡眠を語れません。
大切なのは 日中をどれだけ快適に・生産的に過ごせたか

厚生労働省の「健康づくりのための睡眠指針」では、
以下が示されています。(抜粋)

・昼間の眠気で困らない程度の睡眠をとる
・必要な睡眠時間は人それぞれ
・加齢とともに睡眠時間は短くなる傾向
・良い睡眠には環境づくりが重要
・起床後は日光を浴びる
・日中の眠気は睡眠不足のサイン
・午後の短い昼寝は能率改善に役立つ

ある介護事業の責任者から、
「夜間徘徊対策として遮光率の低いカーテン
を採用している」という話も伺いました。

光環境ひとつで生活リズムが整い、睡眠の質が変わる事例です。


<最新トレンドで眠りを“見える化”>

近年は睡眠を改善するテクノロジーや習慣が
急速に進化しています。

スリープテック:ウェアラブルで睡眠データを可視化
睡眠メシ:GABA・トリプトファン・ハーブティー
安心グッズ:重量ブランケット、ホワイトノイズ
足温め習慣:体温調整を助け、寝つきを改善

さらに厚生労働省の「睡眠チェックシート」や、
日本睡眠学会監修の「3DSSチェックシート」を使えば、
睡眠の“量・質・リズム”を客観視できます。


<社会的な取り組み>

睡眠は個人の健康だけでなく、
社会全体の生産性にも直結します。
日本睡眠学会は医療の質向上を、
国会の「睡眠議連」は国民の睡眠改善政策を推進し、
災害時には被災者の睡眠を守る支援も行われ、
いまや睡眠は
「社会で支えるインフラ」になりつつあります。 

<リーダー層に響く視点>

よく眠るリーダーは、判断力・創造力・共感力が向上し、
組織の意思決定の質が上がります。

1on1で
「最近、よく眠れていますか?」
と声をかけるだけでも、
部下のコンディション把握につながります。

リーダー自身が睡眠を整える姿勢は、
健康を大切にする組織文化の出発点になります。
短時間睡眠を美徳としていませんか?


<結び:未来の働き方は“眠り”から始まる>

より良い働き方、そして豊かな未来を選ぶ第一歩は
「よく眠ること」です。

生活習慣の小さな工夫に、
テクノロジーやチェックシートを組み合わせ、
まずは自分の“現在地”を知ることから始めてみてください。

そして何より、リーダー自身が眠りを整えることこそ、
組織を変える最初の一歩です。

その積み重ねが、
「よく眠り」「よく働き」「よく生きる」未来を
形づくっていきます。

「睡眠の質」を高める意識を持ち続けましょう!



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