歴史からリーダーシップを考える
昨日は貞観政要の話がありましたね。
偶然にも先週受けていた研修で貞観政要の話がありました。
もう少し詳しく話をすると
西洋のリーダーシップ哲学と東洋のリーダーシップ哲学の
両方を学ぶ機会があり、そこで貞観政要の話が出てきたのです。
歴史から学ぶことは多いと言いますが、
知らないこともたくさんありました。
西洋のリーダーシップ論として
ニコロ・マキャヴェリという政治思想家の
君主論(マキャヴェリズム)というのがあります。
国王等のトップオブザトップの哲学ですが、
例えばつぎのような考えがあります。
・悪人になる覚悟を持て、非難されてもひるむな。
・愛されるよりも怖れられる方がいい。
・身近に使える者をひどく傷つけるな
・中立の道を選ぶな。叩くときは、徹底的に叩きのめせ。
その他にも色々ありますが抜粋したこれらを見てどう考えます?
さんよし会のあり方とは全く違いますよね。
しかし、当時のヨーロッパではこれが正しいと考えられ
今でも西洋、たとえばアメリカでもトランプさんが当選するのは
このマキャヴェリズムをしているからとも言われています。
つまり「機能している何か」があるのです。
西洋は昔から隣国から攻められるリスクが高い地域でした。
なので「負けたら終わり」「自国を守らなければならない」
という思想が最初に来ます。
つまり、こういった思想には「国を守るため」という前提があり、
平時ではなく有事の時の対応力としては即効性があるということで
背景やTPOを知ることが大切です。
一方で東洋哲学をみてみましょう。
例えば、聖徳太子。
皆さん、聖徳太子のことをどれくらい知っています?
一度にたくさんの人の話を聞くことができるという話は有名ですよ
何人の言葉を聞き取れるかみたいな聖徳太子ゲームなる遊びも
生まれたりしているくらいですが。。
遣隋使を派遣したり、
ところで、皆さん十七条憲法の内容知っています?
私は知りませんでした。
中学校の歴史のテストでは100点を取るくらい歴史は好きでした
十七条憲法という言葉は覚えましたが、内容は全く二の次でした。
これこそ当時の学校教育の弊害が生み出した作品。
という冗談はさておき(冗談でもないが)
この十七条憲法は実は現代のマネジメントの教本ではないかという
例えば
・和を以て貴しと成し
(何事も協力が大切)
→西洋哲学と真逆ですね。
・こころのいかりを絶ちて、おもてのいかりを棄て、
(他人のミスを怒るな)
→多様性を認め、強みを活かすという考えが前提にあり
また全ての因は我にありの思想にも似ているものがあります。
・諸の官に任せる者は、同じく職掌を知れ
(上の者は自分がすべき仕事、役割を熟知せよ)
→
このように実は知らないことがたくさんあり、
歴史から学ぶことはたくさんあります。
西洋か東洋か論争でいくと
個人的には東洋の「和」であったり
「対話」文化がまず必要かと思います。
西洋でも「サーバントリーダーシップ」といった
奉仕型リーダーの考えも近代では生まれてきており
時代に則して変化しています。
西洋と東洋の哲学のいいところどりをして
時代と組織にあったリーダーシップの獲得・