コンフォートゾーン、出るのでなく、歩いていく
前回の私の回(金曜日)に、3ヶ月に1回プロフィール
を書き換えよう!ということを書きました。
新しい事業をローンチするとか、出世するとか、
新しい資格を取るとか、外形的にも分かる大きなこと
でなくても構いません。
「部下との面談で、以前より深く話を聞けるようになった」
「苦手だった顧客へのプレゼンで、初めて笑顔で感謝された」
そんな成長も、立派な私たちの「プロフィール」です。
それを自覚して刻んでいきましょう
という想いで書かせて頂きました。
これを認めることが、自己肯定感や自己効力感を高めて
くれて、未来に歩む内燃機関のガソリンになります。
さて、前回はプロフィールを振り返って書き換えてみよう
というニュアンスでしたが、
「一番の自分への誕生日プレゼントは、
それを実現するためのゴール設定しての
積極的な新しい挑戦も是非していきたいですね。
「出る」のではなく「歩いていく」勇気
しかし、言うは易し。
新しい挑戦には、心理的な壁がつきものです。
私たちは居心地の良い「コンフォートゾーン」
にとどまりたい、という本能を持っています。
よくコンフォートゾーンに留まっていては成長できない。
コンフォートゾーンを飛び出そう!
そんな話を聞きますが、怖いし、大変なイメージ
がつきまといます。
そこで、少し視点を変えてみませんか?
というご提案です。
コンフォートゾーンから「出る」と考えると、
未知の世界への不安や恐怖が先に立ちます。
まるで、暖かく安全な家から、
そうではなく、
「なりたい未来の自分のコンフォートゾーンに、
というイメージで捉えてはどうでしょうか?
それは、未来の私たちが当たり前に過ごしているであろう、
理想の「居心地の良い部屋」に、
今から遊びにいくようなイメージです。
そこは、今の私たちにとっては少し背伸びが
必要な場所かもしれません。
でも、本来いるべき、私たちにふさわしい場所なのです。
この「未来のコンフォートゾーンに遊びにいく」
感覚を掴むための、アプローチ方法をご紹介します。
ぜひ、ご自身の状況に合わせて、試してみてください。
■未来像を五感でリアルに描く
例えば、ただ「部下を育てられるリーダーになりたい」
と願うだけでなく、その未来を五感で体験してみましょう。
視覚: どんな表情で部下の話を聞いていますか? 部下の目は輝いていますか?
聴覚: 部下からどんな感謝や信頼の言葉をかけられていますか?
触覚: 成功したプロジェクトの後、どんな風にハイタッチして
喜びを分かち合っていますか?
「部下がもっと輝く組織にしたい」ではなく、
「毎朝、部下たちが笑顔で『今日も頑張りましょう!』
と声をかけてくれて、私も自然に笑顔で応える」といった
五感で感じられる未来を描いてみてください。
視覚なら部下の表情、聴覚なら明るい声、
具体的にイメージすると、それが未来の”居心地のよい部屋”
への脳内内覧会になります。
■環境デザインでスイッチを用意
「これをやったら、パフォーマンスが発揮できる」
という儀式(アンカー)を作りましょう。
イチローのバッターボックスでのルーティン動作
のようなものです。
過去にピークパフォーマンスに向かいつつある時の
状態を克明にイメージして、その状態で、何か動作など
に紐付けて、気持ちを味わう。
少しずつ、パブロフの犬のように、その動作などが、
自分のパフォーマンスを引き出すようになっていきます。
■セルフトークを書き換える
私たちは無意識のうちに、自分自身に言葉をかけています。
その言葉を、意図的に変えてみましょう。
「また失敗するかも…」ではなく、
「この挑戦が、私を未来に近づける!」。
私のよく知る会社では「ピンチ!」と言わずに、
「(成長できる)チャンス!」と言っている会社も
あります。
自分が聞いている言葉が、自分の心を創って
いきますが、自分のセルフトークが一番多いので、
セルフトークをかえると効果てきめんです。
■仲間と未来像を共有し合う
あなたの「なりたい未来像」を、
信頼できる仲間やメンターに話してみるものよいです。
「こんなリーダーになりたいんだ」と宣言することで、
良い意味でのプレッシャーが生まれ、
行動へのコミットメントが強まります。
また「〇〇なチームにしたいね♪」といつも語り合って
いたら、お互いにそのよい暗示を掛け合うので、
相乗効果がでます。
逆に、愚痴の言い合いばかりは逆効果なので要注意です。
(たまの愚痴はいいと思います)
■定点振り返りで自己肯定感を養う
これは、私の前号で書いた3ヶ月プロフィールが一つの
やり方になりますね。
少しでも未来のイメージに近づけたことを、
自分で自分を承認してあげましょう。
3ヶ月に1回でなくて、毎月でも、毎週でも、毎日でもいいです。
毎日、自分を褒めてあげるといいですね。
私はできるだけ毎日、
・今日の感謝
・今日の成果(できたこと)
・明日への伸び代(出来なかったが、未来に実現する可能性)
を手帳にメモするようにしています。
未知の領域へ無理やり一歩踏み出すストレスではなく、
「未来の快適な空間へワクワクと歩いていく」イメージ。
そのイメージで、(走ってもいいですが、)
毎日0.1%の成長の歩みでいいのです。
楽しく、自分の未来、関わるメンバーの未来を
一歩ずつ創ってきましょう♪
** 是非ご参加下さい *******
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