イチローから学ぶプロフェッショナリズム

前号で、池原さんがオレ流采配の話を届けてくれました。
その前の池原さんの回は、松井秀喜5連続敬遠の話でした。

私も面白く、そして共感的に読ませてもらいました。

同じチームSKMのチームメイトでも個性があって、
その人らしさがあって、そこからも刺激を受けております。


さて、今日は池原さんの野球ネタに
乗っかろうと思います。

最近の野球ネタでいえば、イチローの殿堂入り。


アメリカ時間で7月27日にあったイチローのスピーチ全文
が日本語訳付きで出ていました。

アメリカンジョークの面白さは、イマイチ分からない
私ではありますが、示唆に富む内容でした。


私は「結果を出す」と「感謝する」の2つに注目しました。

結果を出し続けること。
仲間と信頼関係を築きながら前に進むこと。
この両立は、私たちリーダーにとって永遠の課題です。



■結果を出すとは、目標を真剣に考えること

イチローはこう語っています。

「夢は実現するとは限りませんが、目標はそれをどう達成するか
 を真剣に考えれば実現する可能性があるものです。(中略)
 達成するためには何が必要かを慎重に考えなければいけません。」

ただ「こうなりたい」と言うだけでは結果は出ません。
目標を立てたら、必要な準備や行動を一つひとつ積み重ねる。
それがプロの条件だと、イチローは示しています。


私たちの現場に置き換えれば、
売上や新規開拓といった大きな数字の前に、

「今週3件の顧客に、課題解決の提案を届ける」

「1日30分は、次の打ち手を考える時間を確保する」

こうした“小さな行動目標”を誠実に考え、実行し続けることです。

夢は未来を照らしますが、行動計画とその実行徹底だけが現実を変えます。
結果を出すプロは、ここを決してあいまいにしないのだと学べます。



■真のプロは、感謝の気持ちを持っている

もう一つ「感謝」について。

「野茂さん、ありがとうございました。」

「最も欠かせなかった人と、ホットドッグを食べながら
 試合を楽しんだことが一番特別でした。」


3000本安打という偉業を成し遂げたイチローが、
語ったのは「人への感謝」でした。

挑戦する勇気をくれた先人、支え続けてくれた家族、共に戦った仲間。
結果の裏側には、必ず誰かの力があります。

企業のリーダーも同じです。

限られた人数で結果を出し続けるには、感謝がチームの潤滑油になります。
「ありがとう」を惜しまない職場は、挑戦がしやすく、失敗から立ち上がりやすい。
感謝は、人と組織をプロフェッショナルに育てる“見えない資産”ですね。



■「考え抜き実行する力」と「感謝の心」

イチローの演説と今までの歩みからは、
プロフェッショナルが以下のように考えられるのではないでしょうか?

・夢を目標に変え、達成までの道筋を誠実に考え、愚直に実行し抜く人

・自分一人の力ではないことを忘れず、感謝を行動で返せる人

 

数字や実績は、この後についてくるものではないでしょうか?


正直、イチローのような実績は出せないかもしれない。
けれどイチローのように真摯に仕事に向き合うことは出来る
のではないでしょうか?

皆さんも、今日一日の中でこう問いかけてみてください。

「この目標を達成するために、次の一歩をどう具体化できるか?」
「決めたことを実行徹底できているだろうか?」
「誰に支えられて、今ここに立っているのだろうか?」

小さな問いの積み重ねが、プロとしての道を確かなものにしていくはずです。


明日、あなたのチームで一番たくさんに飛び交う言葉が
「ありがとう」でありますように。

そして、あたなの背中が、次の挑戦者に勇気を与える
野茂やイチローのような存在となりますように。


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