台湾訪問記:なぜ英語名?

日台交流イベントを私が関わっている
(一社)人が輝く経営実践会にて毎年行っています。

去年は台湾企業を日本にお招き、
国内のいい企業を一緒に視察したり、
高尾山に登ったり、ソフトボールしたりしました。

今年は台湾に訪問してきました。

私が交流をはじめて、8年くらいになると思いますが、
隔年で台湾に行く度にたくさんの刺激と
心温まる思い出を頂いています。

今年もたくさん頂きましたが、初めて訪問した時から、
台湾の董事長(とうじちょう:CEOに近い)や
総経理(そうけいり:COOに近い)は皆、
Sophiaなどの英語名をもっていました。

なぜ?単なる英語かぶれではありません。

この英語名には、しっかりと経営者マインドが関係しています。

他にも理由があるようですが、今日はそのあたりを紹介します。

私たちは事業のスケールを考えるとき、
「戦略」や「資金」や「人材」を思い浮かべます。

しかし、今回の台湾企業訪問であらためて感じたのは、
もっと根っこの部分──経営者の視座や世界の見え方
そのものが、会社の大きさを左右しているということです。


台湾の企業は、規模が中小であっても 「世界市場」
を前提にしている企業が驚くほど多いと感じます。

輸出比率が高いこともありますが、それ以上に、
経営者やリーダーたちの意識が「最初から世界とつながる前提」なのです。

だからこそ、名刺には英語名が自然に載っている。
取引相手がアジアか欧米かに関係なく、
コミュニケーションをスムーズに
することが自分の役割だと考えている。

つまり 「世界とビジネスする前提」 という姿勢が、
名前という最もシンプルなツールにまで滲み出ています。


一方、私たち日本企業はどうでしょうか。

世界で戦える技術を持っていても、国内市場が
なまじ大きいがゆえに、
「あえて外に出なくてもやっていける」
という空気がどこかにあります。

しかし、その「ぬるま湯の心地よさ」こそが、
成長を遅らせる原因になってしまうことも
あるのではないでしょうか?


今回台湾で出会った企業の多くも、最初は零細企業、
そして今は中小企業だったり、中堅企業だったりします。

日本の中小企業と比べて必ずしも資金力が
あったとは思えません。


でも、経営者の視座が決定的に違います。

「世界でどう勝負するか?」という問いが、
常に経営判断の根底にあるように思います。


その差が、いつの間にか事業の広がりに結実していくのです。


会社は、経営者の器・視座・視野以上には大きくなりません。

私たちがどんな世界を見ているかが、
そのまま会社の未来のサイズになります。

昔の日本では、自転車部品で世界のガリバー シマノや、
ソニー、ホンダなど世界目線で戦っていた中小企業でした。


では、私たちの視座・視野はいかがでしょうか。
国内だけを見て安心していないか。
世界に広がるチャンスを、自ら閉じていないか。
本当はもっと挑戦できるのに、過去の成功体験がブレーキになっていないか。


さんよし会でも、日台交流を通じて学んだ学びや
気づきを折に触れてご紹介していきますね。


自分の枠を超えて、他国の経営者の生き方・
仕事の仕方に触れたとき、必ず何かが動きます。

もし私たちが事業をスケールさせたいのなら、
まず必要なのは新しい戦略よりも
新しい視座・視野・視点 なのかもしれません。


来年の秋は日本にお招きします。
また、さんよし会などでご案内しますね。


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