経営判断の質を高める「読書会」という投資
チームSKM 吉田です。
以前見た韓国ドラマのワンシーンが、
今も印象に残っています。
教育熱心な上流階級の家庭で、親子が一緒に
大人向けの読書会に参加している場面です。
そこでは読書会が、単なる学びの場ではなく、
教育投資であり、人脈形成の場として自然に
描かれていました。
韓国では、エリート層や教育意識の高い家庭を
中心に、読書会は「本を読む場」ではなく、
対話を通じて教養と社会的ネットワークを
築く仕組みとして定着していると言われています。
一方、日本では、
「趣味の集まり」「意識高い人の活動」
「コミュニティの場」 といったイメージを
持たれがちかもしれません。
しかし、組織開発やリーダー育成の視点で見ると、
読書会ほど費用対効果が高く、再現性のある
学習手段は、実はそう多くありません。
<実践事例:さんよし会の研修より>
2月2日のさんよし会の研修では、
意図的に「読書の時間」を組み込み、
対話を中心とした学びの設計を行いました。
当日は安斎勇樹さんをお招きし、
スタートアップ企業の経営陣が、
安斎さんの著書『冒険する組織』を題材に
経営陣としての共通認識を揃えるための
読書会を行っている事例も紹介されました。
スピードと意思決定が求められる
現場においても、 読書会はすでに
「考え方の前提を揃え、判断の質を高める仕組み」
として活用されています。
企業やリーダーにとっての読書会の価値【3つの視点】
1. 学びを「知識」で終わらせず、「行動」に変える
以前私のブログで紹介した、
学習定着率を示す「ラーニングピラミッド」によると、
読むだけの学習の定着率は約10%に留まると
言われています。
一方、読書会では、
・対話する
・他者に説明する
といったプロセスを経ることで、
定着率は50%以上に高まります。
さんよし会の研修でも、
模造紙に書き出しながら読み、
問いを立て、対話するワークを行いました。
その結果、理解が深まるだけでなく、
「では、明日から何を変えるか」という行動の
解像度が明確に上がっていきました。
2. 「論破」ではなく「対話」が組織を強くする
企業内で読書会を行う最大の価値は、
共通言語の形成と相互理解の促進にあります。
読書会は、要約や正解探しの場ではありません。
重要なのは、
・心が動いた箇所を共有すること
・なぜそう感じたのかを言葉にすること
正しさを競う議論ではなく、
相手の視点・価値観を理解し、新しい
意味を共につくる対話(ダイアログ)です。
一冊の本を媒介にすることで、
普段の業務では見えにくい価値観や
前提が浮かび上がり、結果として、
「会議」や「思考の質」そのものが変わっていきます。
3. リーダー自身の「思考を整える場所」になる
経営者やリーダーは、時に孤独です。
社内では立場や利害が絡み、
本音で語れる場は限られます。
その点、社外の読書会や共育コミュニティは、
リーダーが自分を見つめ直し、
視点を更新するための 心理的に安全な
「思考の場」になります。
多様な知性に触れることは、
不確実な経営環境の中で、
進むべき方向を定めるための「思考の基準点」を
持つことに等しいと言えるでしょう。
まとめ:会議を1本減らしてでも、つくる価値がある時間
大きな変革を起こす前に、
まずは信頼できる仲間と一冊の本を囲む時間を
つくってみてください。
読書会は、
会議を1本減らしてでも投資する
価値のある時間です。
読む。問いを立てる。語り合う。
そのシンプルな積み重ねが、
組織の意思決定を磨き、人と組織を強く、
しなやかに変えていきます。
もし、
「対話を軸にした学びの場を体感してみたい」
と感じられたなら、
さんよし会の研修や読書会を、
実践の場としてぜひ活用してください。
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