なぜAmazonもTeslaも“撤退”を選べるのか?
チームSKM 池原です。
最近は新聞を見ても、Youtubeを見ても
AIの話題ばかりが取りざたされています。
それを主導しているのは
言わずと知れたアメリカのテック企業である
Googleやマイクロソフトです。
それらのアメリカのテック企業が、今世界を動かしていると
言っても過言ではありません。
なぜ、これほどまでに強いのか。
先日、それを感じたニュースがありましたので
それを見ながら考えてみたいと思います。
<アマゾンゴーの撤退>
まずはアマゾンです。
アマゾンは、1月27日に
レジなしコンビニ「アマゾンゴー」や
生鮮食品の「アマゾンフレッシュ」の
全店舗を閉鎖することを発表しました。
皆さんご存じかと思いますが
アマゾンゴーでは、入店時に
アプリでQRコードを読み込みます。
すると、店外へ商品を持ちだすだけで商品の会計が
完了するという、完全無人店舗です。
アマゾンゴーが初めて発表されたのが
2016年。当時、ニュースを聞いて
とんでもない未来型の店舗が出来たと
衝撃を受けたのを覚えています。
その後、テクノロジーは進み
AIが開発されたのに「なんで?」と
最初は理由が分かりませんでした。
アマゾンによると、カメラやセンサーを
多数設置する必要があり、導入コストが
合わないという根本的なことが要因とのことです。
この撤退に関し、アマゾンは
「この店舗が採算性が合わないこともあるが
独自の顧客体験を作り出せていない」
ことを理由に挙げています。
「独自の顧客体験を作り出せていない」
ここがアマゾンの理念に関するところです。
彼らが提供するサービスには
以下の4つの柱となる考えがあります。
・顧客への執着
・発明への情熱
・運用面での卓越性
・長期的な視点
これらの柱が合って、顧客の独自体験を
支えているとのことです。
今回のアマゾンゴーは
理念に沿っていないから撤退するという
顧客にとっても、社内にとっても
納得性のある決断と言えます。
<テスラ、高級EVからの撤退>
続いてはテスラです。
テスラは、1月28日
電気自動車であるEVのうち
高級路線のモデルS,モデルXの生産を
段階的に終了することを発表。
主力であるモデルYという車種は
残す方針だが、会社の向かう方向性は
車から「AI搭載の人型ロボ」に移行するとのこと。
このニュースを聞いても、「なんで?」となりました。
テスラ創業者のイーロンマスクは
テスラ以外にも、SpaceX(宇宙開発)
SNSのエックス、トンネル建設のボーリングカンパニー
など多数の企業を経営しています。
しかし、その中でも会社の基軸事業で
代名詞でもあるEVから徐々に撤退するとは
どんな理由があるのだろうと思いました。
マスク氏いわく
「EVメーカーとしての成長が頭打ちになった」ということです。
また創業以来「持続可能な豊かさ」という
ミッションを使ってきたが
2025年12月に「驚くべき豊かさ」に変更したそうです。
この「驚くべき豊かさ」とは何か?
それは高度なAIを活用して
モノやサービスが不足しない社会 とのこと。
この驚くべき豊かさのひとつが
ロボタクシーと呼ばれる完全自動運転車。
ロボタクシーが登場することで、車の役割が
変わり、つまり既存車からの撤退ということです。
この決断も、アマゾンと同じで
ミッションの変更と紐づいており
会社の向かうべき方向が社内外に明確に
示されていると言えるでしょう。
<アメリカのテック企業はなぜ強いのか>
そして本題です。
最初に示した問い。
「アメリカのテック企業がなぜ強いのか」
その理由は
「挑戦し変化し続けること」だと思います。
それを示すには少し情報の補足が必要です。
最初のアマゾン。
この決定で完全にレジなし店舗から撤退するわけではありません。
このアマゾンゴーで得た
無人決済システム「ジャストウォークアウト」を
5か国で展開し、カフェやジムでの運用を支援するとのこと。
またテスラ。
テスラも高級EVの工場を
ヒト型ロボット「オプティマス」の生産に充て
またロボタクシーは今年末までに
全米の4分の1に導入を見込んでいるとのことです。
このように様々なチャレンジを
会社のノウハウとして別の形で発展させていく力が
これらの企業の強さの源泉であると感じました。
またともに経営理念と事業計画が
結びついている点も見逃せません。
日本企業でこのような記事に理念のことが
語られることはあまり目にしませんよね。
理念は地図であり、撤退は道を間違えたと気づいた
勇気あるUターンであると言えるでしょう。
経営において、方向転換は良くあることです。
その方向転換の必要性は、理念という地図で目的地が
明確でないと気づけないものです。
皆様の会社において、売上はあるけど
理念と合致しない商品やサービスはありませんか?
<まとめ>
自社が積み上げてきたものを
捨てて、新しいことにチャレンジを
続けても中々成功しないでしょう。
しかし、自社の理念というベースを大切にしながら
その上に積み上げて、失敗したら、
その上を固めて、そこにさらに積み上げていく。
このようなしっかりとした基盤を
もって経営することがひいては
目標の達成、理念の実現に繋がると思います。
皆様の会社、または皆様自身の
行動は理念に沿ったものになっていますか?
またそれはどこで磨きますか?
ぜひ、さんよし会で磨いてください。
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