オーナー企業の説明責任

私が研修やコンサル等でご支援する
ところは、一部大企業もありますが、
ほとんどがオーナー中小企業です。

このオーナー中小企業の傾向として
感じていることが、
非公開会社で全決定権を有する
オーナーだからこその説明不足です。

上場企業は監査もあり、市場から
透明性と説明責任を強く求められますし、

上場していなくとも、サラリーマン社長
であればオーナーに説明が必要です。

しかしオーナー企業の場合は、
株主は自分ですし、最高経営責任者
でもあり、説明責任を求められる
ことは、あまりありません。

融資等を受けている場合、
金融機関に定期的に業況などを
報告する程度です。

なので、説明し理解を得ることを
省くことができてしまうのです。

私は、そんなオーナー企業だからこそ
最重要のステークホルダーである
従業員への説明責任を意識した方が
いいのではと思うのです。

従業員に定期的にしっかりと説明すること
で、より一体感を持って事業・業務を
進められますし、

説明責任という考えを持ち込むことで、
自身の経営をしっかり振り返る
いい機会を持てると思うのです。

PS.

説明責任・情報開示という意味では、
財務諸表を役員報酬も含め
すべて従業員に公開している

オープンブックマネジメントを
している会社は、公の会社に近づいた
オーナー企業と言えると思います。

(準備教育なくオープンブック
 マネジメント始めるのは
 リスクの方が大きいので
 きちんと教育などの準備が必要です)