後のまつり
昨日、「後のまつり」を体験しました。
今年から再開した祇園祭りの参画。
先祭は伯楽天山の巡行
昨日の後祭りは、ゴール地点での旗持ちでした。
昨日は途中から大雨になり、
近くで落雷もありましたが、大きな事故もなく
無事終了して良かったです。
久しぶりの全身ずぶ濡れ、
靴の中が水でグチュグチュする状態を味わいました。
さて、後祭に関連して、
皆さん、日々の業務の中で「もう後の祭り」
という経験ありますか?
私自身、何度もこの言葉が口から出そうに
なったことがあります。特にミスをした時などに…。
■「後の祭り」とは?
「後の祭り」とは、手の施しようがない、
つまり時期を逸して手遅れになってしまった
状態や今更騒ぎ立てても遅い状況のことを
指す否定的な表現です。
類似の表現として「臍を噛む」「証文の出し遅れ」
「覆水盆に返らず」があります。
どれも、今さら後悔しても取り返しが
つかない状況を示していますね。
■語源は祇園祭から?
実はこの「後の祭り」、祇園祭に由来している
と言われています。名前は誰でも知っている祇園祭は
京都の八坂神社で毎年7月に開催される1000年を超える
歴史あるお祭りです。
この祭りは「前祭(さきのまつり)」と
「後祭(あとのまつり)」の二部構成です。
一般に宵山と言われる「前祭」の前日や、「前祭」
当日の巡行が華やかで賑やかですが、
「後祭」はその後に行われ、少し落ち着いた雰囲気。
この違いから「後の祭り」という言葉が
生まれたと言われています。
つまり、ピークを過ぎた後で手遅れということが
語源という話です。(他にも諸説あります)
■経営におけるタイミングの重要性
経営においても、タイミングは非常に重要です。
戦略の実行、意思決定、マーケットの変動、
すべてにおいて適切なタイミングが求められます。
中国の古典、列子では、
「時を得るものは栄え、時を失うものは滅ぶ」
とありますが、
適切な時期を逃すと、後からどんなに
努力しても取り返しがつかないことがあります。
ヨーロッパには
「チャンスの神様には前髪しかない」
という言葉もありますね。
通り過ぎてしまってから追いかけても
チャンスはものにできないという意味ですね。
時期尚早で失敗するよりも、
どちらかというと、失敗やミスを恐れるあまり、
行動が遅れて機会を逸することを恐れたいですね。
多くのことは、早く失敗すれば、早くリカバリー
できますし、たくさんチャレンジするだけで、
成功確率はあがるものです。
祇園祭の後祭は、いいものですが、
遅きに失する「後の祭り」のない仕事を
していきましょう。