身近なプロフェッショナルから学ぶ(2)

前号の続編です。

身近な人のプロフェッショナルを発見して、
自分のことばで語ってみることで、
自分のプロフェッショナルとして大切にして
いることも発見できます。再確認できます。

また、人と分かち合うことで、
共に学び合うことが出来ます。

ダイヤはダイヤでしか磨けない。
人は人でしか磨かれない。


事例として、先日、ある製造業の幹部研修にて、
以下のようなお題で、即興スピーチをして
もらったものを、名前など伏せて、
ご紹介していきます。


<お題>

・「この人、プロフェッショナルだなぁ~」と
 尊敬する人を一人あげてください。
 有名人でも無名の人でもOKです。

・その人のプロフェッショナルと感じる
 ポイントを語って下さい。

・アナタは、その人から、何を取り入れたいですか?


私の所感も添えます。


ープロフェッショナルスピーチーー

自社に昔おられた先輩の〇〇さん。
〇〇工場にいた係長さん。
すごい職人気質で、決して人当たりが
良かったわけではないが、〇〇工場の
生き字引として支えて頂いた。

出来る・出来ないの判断力を大切にされ、
口癖は「素直さが大事」。

私が、難しい案件にチャレンジした時、
どうしても出来ず当時の工場長にもう無理です
とまで言った時、吉田さんの顔がふと思い浮かび電話した。

当時70才くらいだったが、来てくれて、
まず判断の甘さを叱られた。
その上で、一緒に徹夜までして実現まで
サポートしてくれた。諦めないスイッチがある。
「自分が進めない時に助けてくれる人」で、私もありたい。

ーここまでーー


私自身はその人のことは存じませんが、
頑固で、決しておべっかをいうタイプでも
ないのでしょう。表面的には優しかったりは
しないけれど、仕事への熱い想いをもって
られたのだろうな。

電話で呼んだ時に、もう退職しているのに
来てくれて、厳しくも一緒に向き合ってくれる
頑固じいさん(失礼)の姿を想像すると、
その方に私もお会いしたくなりました。

表面的な優しさでなく、肝腎な時に頼りに
される人でありたいなと私も思いました。



ープロフェッショナルスピーチーー

プロだな!と思うのは、
当社にいた〇〇さん(故人)。
〇〇さんは、もともと大手自動車メーカーの
技術研究所に居た方で、そこでも厳しいと
言われていたそうだが、当社に来られてからも厳しく、
その厳しさに会社をやめた人もいた。

しかし、仕事に妥協しない姿勢。
通常難しいと思われる〇〇条件下での〇〇の開発など
常識に囚われず、ずっと新しいことに挑戦されていた。

逃げたくなりそうなことも、常に立ち向かい、
突き詰めるところにプロの姿勢を学んだ。

ーここまでーー


プロフェッショナルの定義は人それぞれ
あっていいと思いますが、

私は、「プロとは常に挑戦し進化し続ける人。」
というものを一つあげたいと思います。

そして、そこには、特に自分への厳しさ
も必要なのだと思います。自律力ですね。



あなたの身近なプロフェッショナルには
どのような人がいますか?