経営者の「腹落ち」が成長につながる
チームSKM 経営コンサルタントの池原です。
僕は普段、中小企業診断士として
企業のビジョンを大切にした支援を心がけて
活動しています。
先日ある診断士から聞いた話がまさに
自分の目指す支援に近かったので紹介させて
もらいます。
ある美容サロンの話ですが、そのサロンは
売上減少に悩んでいました。
毎月、KPIを決めて管理していましたが
成果が出ず、プレッシャーに追われ
より厳しい目標管理を行い、次第にスタッフも
辞めて、また売上が下がる・・という
悪循環に陥っていたそうです。
売上低迷に悩んだ経営者は、藁にもすがる思いで
マーケティングに詳しいコンサルに相談しました。
売上に関するヒアリングを終え、解決策に
ついて話が及びました。
コンサル(以下コ)
「SNSは活用していますか?」
社長(以下社)
「いいえ、やっていません」
コ:「それはもったいない。すぐにやるべきです。」
社:「それはどのようなSNSがいいですか?」
コ:「美容系であればインスタが効果的です」
そこからはインスタの活用方法についての
説明を受けたそうです。
この後どうなったか?
教えてもらった通り、写真や動画の撮影
ができるスタッフとともに最低週に1回の
更新を行ったものの、売上を上げる効果は
なく、3か月で辞めてしまいました。
困り果てた経営者は、コーチングが
得意な別の診断士に相談しました。
この診断士は事業のことだけでなく
経営者のことを深く理解しようと
コーチングの技術を使って様々な
質問を投げかけたそうです。
とある話から、祖父母の話となり
その二人から影響を受けたという話に
なりました。
診断士(以下診)
「どのような影響を受けたのですか?」
社:「2人ともすごく優しくて、人の喜ぶ
顔を見るのが好きで。私もそんな風に
なりたいと憧れていました。」
診:「そうだったんですね。社長も
人の喜ぶ顔が見たいと思っているんですね」
社:「私も元々エステをやるときには
そのような想いがあったんですがね」
診:「思い描いていた店舗になっていますか?」
社:「全然なってないですね。売上を気に
してばかりで・・」
この時に社長は改めて自分が目指す店舗の
姿を思い出し、腹落ちすることができたそうです。
その対話から約1年かけて、スタッフの
育成や顧客満足度向上の仕組みづくり
に取り組みました。
そうすることでリピートが増え、結果的に
売上が倍以上になったそうです。
この話が示すものは何でしょうか?
最初のコンサルは、相談前からSNSという
打ち手があり、それありきの質問をしていました。
それでは本人が納得したわけではないので
モチベーションが続かなかったのです。
一方、診断士は、経営者の「人の喜ぶ
顔がみたい」というありたい姿を
ヒアリングで明確にし、それに沿った
打ち手を提案したからこそ
社長の意識が変わり、店舗の改革に
つながったのでしょう。
このように小手先のアドバイスでは
短期的な効果はあっても、長期的かつ
根本的な改善は見込めません。
経営者の内面を探る対話を通して
経営者自身が腹落ちすることが
能動的で継続的な行動につながるのです。
僕もこの話を聞いて自身の目指す
支援の方向性について再確認しました。
この例ではコーチングの技術を取り入れています。
チームSKMのメンバーはみんな
バックグラウンドとしてコーチングに
対する知識・経験を持っています。
またこの例でもそうですが
スタッフの育成や顧客満足度など
人に対しての取組みを最重要視しています。
さんよし会においては、今後も
人がイキイキ働ける職場づくりの
ための情報発信を行っていきます。
我々と一緒に学んで実践していきましょう。
ぜひお気軽にご参加下さい。
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