見えない価値を可視化する力
チームSKM 経営コンサルタントの池原です。
先日ある商工会からの仕事で
生花店の支援に行った際の話です。
その支援とは知的資産経営報告書を
作るといったもので2時間×5回セットで
行われるものです。
この知的資産経営報告書とは
「その企業がもつ知的資産、つまり
目に見えない資産(人的資産、構造資産、
関係資産)を可視化することで
企業の良さを活かして、これからの未来へ
の取り組みをまとめたもの」です。
この目に見えない資産について補足すると
人的資産:従業員が持っているノウハウや
技術、経験など
構造資産:会社が持っている理念や商標
ビジネスモデルなど
関係資産:会社の外にある顧客、仕入先、
支援者など
というものです。
これらの知的資産を、ヒアリングを通して
明らかにしていきます。
この取り組みの目的は、目に見えない
これらの会社の良さを報告書という形で
社内外に公表することで、経営の持続
可能性を周知させ、また金融機関から
融資を受けやすくするというものです。
今回は2回目のヒアリングだったのですが
1回目に聞いた内容をさらに深堀りしていくと
どんどん新しい情報が出てきます。
私としては「それは具体的にはどういうこと
ですか?」、「そこにはどんな意図がありますか」
など普段意識していないことを考えてもらう
ような質問をしていきます。
2時間のヒアリングはあっという間に過ぎ
終わった後に社長から
「普段あまり何もやっていないと
思ってましたけど、実は色々やってますね。
こうして人と話すことは大事ですね」
という有難い言葉を頂きました。
我々診断士は、当然経営課題に対しての
アドバイスを行うことが大事な仕事ですが
このように経営者に気づきを与えるだけでも
大きな価値となります。
むしろ、AIがすぐに答えを出してくれる
これからの時代には、このような価値提供
こそが求められると、社長の笑顔を見て
感じました。
また、これは企業に対する取り組みですが
会社の中で、社員の方に対しても
同じような取り組みはできないでしょうか。
その社員の方の持つ、これまでの歩み
普段の仕事で大切にしていること、
得意な業務や苦手な業務、これからどう
なりたいのか、など。
普段、目に見える業績や普段の取り組みだけで
社員面談を行っていないでしょうか?
会社がその社員の見えない資産を認め
その資産を可視化し、可能性を引き出すことで
社員の能力を最大化することできるのでは
とも感じます。
きっとそんな面談を行っている会社では
社員は自らの価値に気づき、前向きに
業務に取り組むことができるでしょう。
ぜひ皆様の組織でも、目に見えない価値を
可視化する取り組みを始めてみては
いかがでしょうか。
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