皆が一人を変える、一人が皆を変える
“働き甲斐”と“業績”を同時に高まる
新3K(高幸福・高付加価値・高収益)
の幸せ増幅企業づくり、
あなたのビジョン実現を支援する
感動経営コンサルタント 佐々木千博です。
少し前にある地域に
コンサル&企業研修に
行っていました。
そこで、人と人が相乗効果
を発揮していく様を見て、
人を変えられるのは人
と改めて思いましたので、
その時の話をシェアしたいと
思います。
自己開示
この日は、従業員の皆さまが
今までの生きざまを振り返り、
発表する自己開示の日でした。
自己開示の狙いは、
・自分の振返りと勝ちパターンの確認
・これからの生き方・働き方確認
・成果の出る心理的安全空間づくり
ですが、自分のことを振り返りたく
ない。自分のことを仲間にも
話したくないという方も居られました。
勿論、人それぞれに言いたくない事
はありますし、傷を皆にさらすことが
目的ではありません。
なので、課題を出す前に、
・言いたくないこと、
書きたくないことは
言わず・書かずでOK。
・言えること、書けることのみでOK
ということは伝えているのですが、
どうしても100%嫌だとのこと。
研修も仕事なので、
個人の好き嫌いを全て受けいれる事
は出来ないのですが
社長に従業員一人ひとりと面談して
いただいて、一人ひとりが自分の
出来る範囲でお願いしました。
結果的に、ほぼ白紙の方も数名
居られるという状況での
研修スタートとなりました。
皆の力、場の力
そのような状況でしたので、
私は冒頭の講話で、
・大家族主義を目指す会社は
仮面夫婦のような会社に
なってはいけないこと。
・自分と未来と過去の意味は
自分で変えられるということ
を寓話や研究成果を踏まえて
お伝えしてから自己開示を
スタートしました。
いざスタートすると、やはり
どこか張り詰めた空気です。
しかし、それぞれが自分の出来る
発表を頑張りました。
すると、
頑なに拒んでいた人に変化が
うまれたのです。
冒頭に
「私は絶対に嫌だから白紙で出した」
という旨の話の後に、
「しかし、皆の発表を聞いていて、
自分だけが…と考え直した。
今の自分が伝えられる精一杯の
自分のこと、伝えます。」
と語りだしてくれたのです。
皆の取り組みと語りが、
社長が個別に話を丁寧にしても
変えられなかった頑な気持ちを
溶かして、一歩踏み出す勇気を
与えたのです。
一人の勇気の力
その方の勇気ある自己開示は、
皆にも影響を与えました。
一生懸命のその方の話に
皆聞き入りました。
感動しました。
そして、その方の過去の素晴らしい
過去の活躍にびっくりしました。
何年も一緒に働いていても、
知らない仲間の姿がそこにありました。
その方を見る、皆の目が変わりました。
その方の踏み出す勇気は、
他の白紙提出の方も動かしました。
結局全員が自分を語ることが
できました。
場の空気も最初とは違うものでした。
一人ひとりに、しっかり向き合った
社長ももちろん素晴らしいのですし、
それが全ての起点になっていますが、
一歩踏み出した一人を変えたのは、
まさに仲間の行動と場の力でした。
そして、一人の勇気ある変化が
皆の空気も変えました。
こうやって、組織は成長していくの
だと改めて私も学ばせて頂きました。
これからも、皆が一人に良き影響を
与え、一人が皆に良き影響を与え
られるような会社作りを、支援して
いきたいと思います。
あなたの会社では、
自己開示に限らず、場の相乗効果
生まれていますか?