誇れる仕事づくりの工夫
機械化ではなく、人の力でバネに関する“お困りごと”を解決する
平均ロット5という超小ロットのバネ製造で業界の先頭を走る東海
を訪問して工場見学や色々な話を聞いてきました。
東海バネの核となる差別化要素は、どんなバネでもつくれることで
一品ものでも試作なしでつくれる技術力(人の力)です。
それを実現する秘訣の一つが、目標をもって、誇りをもって
職人としての腕を磨ける仕組みづくりにあります。
それを象徴する施設が平成22年に完成した「啓匠館」。
365日にちなんで3650個のレンガで作られたこの施設は、
工場内の一棟ですが、生産工場でも展示場でもありません。
匠の技を啓く(拡げる)研修道場であり、一流の匠を顕彰する場で
技術を伝承発展させるためだけの道場である建物の存在が、
職人が出社するといつも目につく場所にあります。
そして、その中にはバネ関連の国家資格全3種類を保有するプラチ
もつ職人の手形が壁面にズラッと飾られています。
このプラチナ賞は、全国60名弱しかいない中、なんと20名弱が
皆、この手形を残せる職人になろうと日々仕事に打ち込みます。
教育・育成の仕組みを前提として、更に一流の職人になろう!と思
一流の職人が誇りを胸に働き続けられる顕彰の工夫があります。
働き甲斐を高める工夫の一つに、レベルの見える化と顕彰の仕組み
ありますが、東海バネのこういった取り組みからも
あなたの会社でのヒントが多くあるのではないでしょうか?