DXにより事業変革を成功させるポイント(9)

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「さんよし会」主催の佐々木千博です。

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 DXにより事業変革を成功させるポイント(8)

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ーーDXにより事業変革を成功させるポイントーー

1.なぜ今、DXが求められているのか?
 ・第四次産業革命(IT・IoT・AI等の進化)
 ・環境対応力が求められるVUCA時代
 ・人財獲得競争時代
 ・SDGsとESG経営

2.DXの可能性を事例から学ぶ
 ・顧客価値を変革するDX
 ・業務を変革するDX
 ・意思決定を変革するDX
 ・働き方を変革するDX
 ・新しい市場を創造するDX

3.DXにより事業変革を実現する考え方
 ・事業変革のための事業戦略の立て方
 ・組織人財→業務→顧客価値→経営成果の4階層で考える
 ・手段としてのデジタル技術活用

4.DX実現の鍵となるDX人財と企業文化の変革
 ・事業変革の決断はトップ層しか出来ない
 ・誰にDX推進を委ねるべきか?
 ・KKDから新KKDへの転換
 ・部分最適から全体最適へ
 ・投資対効果の考え方

5.DXで事業変革を推進するステップ
 ・目的・目標と課題の明確化
 ・次世代のDX事業戦略策定
 ・実行計画の策定と体制構築
 ・アジャイル開発
 ・運用・保守・改善と見直し

 

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DX(デジタル技術を活用した事業変革)で
どのようなことが可能になるのか?
イメージできたところで、

では、自社で具体的にどのようにDXを実現
していけばいいのか?を考えていきたいと思います。


まず、大前提は、デジタル技術の活用は「手段」
であるということですね。

目的は「事業の変革により、○○を実現すること」です。

○○には、各社固有の内容が入りますが、
大きく分類すれば、以下の三つであると思います。

(1)新しい価値創造、
  UX(顧客体験・顧客価値)の向上
(2)業務プロセスの改善、生産性向上
(3)組織文化と人の力の進化・成長


(3)⇒(2)⇒(1)と価値が
創出されていって、最終的な結果として

売上・利益・CF等となります。

尚、(1)は、事業全体の変革とも言えるので、
(1)実現には、(2)と(3)も伴うDX
になるケースが多いと思います。

また(2)(3)は、最終的には(1)
の為にあるといってもよいと思います。


なので、以降は(1)価値創造・UX向上
を基本に考えていきます。


ここまでが前提です。


なぜDX(デジタル技術による事業変革)
を実現していくのか?というと、

デジタル技術の進化や、人口動態、
グローバル化や、社会の意識の変化
といった環境変化に対応していくためです。
社会とお客様のニーズに応えていく為です。


なのでDX実現のための事業戦略立案の
Step1は、自社を取り巻く環境認識になります。

Step1.環境認識(お客様、競合、社会、経済、政治、技術)
 Step1-1.取り巻く環境を書き出す
 Step1-2.その環境が自社にとってチャンスなのか?
     ピンチなのか?意味を見いだす。
 Step1-3.この中から特に自社の生存・発展に
     重要なものを見いだします。


次に、その環境認識を踏まえて「ありたい我が社」
の未来の提供価値・UXを明らかにします。 

 Step2.ありたい我が社(ゴール)を描く


「ありたい我が社(ゴール)」と「現状」には、
ギャップがあるはずです。そのギャップを
埋めるための取り組みテーマが「課題」です。

「課題」にも、大小や因果関係・相関関係
がありますので、それを明確にして、
特に取り組むべき重点課題を見いだします。
限られた経営資源で、何でもできませんので、
重点課題を絞り込むことが重要です。
(私は、オセロの四隅と言っています)

 Step3.課題の設定
  Step3-1.現状を再確認する
  Step3-2.ゴールと現状のギャップを明らかにする
  Step3-3.ギャップを解消する課題をリストアップ
  Step3-4.重点課題を選定


この重点課題を解決するための道のりを定めます。
戦略は、大きく3つで構成されます。
ゴール、現在地、ゴールに至る道のり です。
ゴールと現在地はStep3でやりましたので、
現在地からゴールに至る道のりを決めます。

 Step4.重点課題解決方針の決定
  Step4-1.使える経営資源をリストアップします
      (社内外問わず、有形無形問わず) 
  Step4-2.課題解決に不足の経営資源があれば
      それも明確にします。
  Step4-3.デジタル技術で解決した方がよいものは、
      DX実現対象テーマとなります。
      

デジタル技術の活用は、あくまで「手段」ですから、
最初からデジタル技術活用が出てくる訳ではありません。
そこをはき違えないことが重要です。
(環境には出てきます)

大きく、事業全体をイメージして書きましたが、
各部門レベルのDXでも考え方は全く同じです。

今日のメルマガではDX対象テーマの
設定までを記載しました。

DXの前に事業理解と事業構想力の方が大切です。

簡単でよいので、自社ではどうか?
書き出してみてくださいね。


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