考課2でも、ヤル気はつくれる!

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「さんよし会」主催の佐々木千博です。



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 考課2でも、ヤル気はつくれる!
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1000人超のとある組織で人事考課研修を
人事考課者の方にしています。

今回の研修の中で、以下のような意見が
管理職の方からありました。

『5段階評価(最優秀5、標準3、最低1)で評価「2」
 は付けにくい。だから出来るだけ「3」を付けたい。
 ヤル気なくしてもらったら困るから・・・』



そんな話です。

この話、眉唾な点が大きく3点あります。

眉唾1:部下がヤル気なくすのが怖いのか、
   自分が嫌な上司と思われたくないだけなのか?
   その両方なのか? 本当の理由は??

眉唾2:明らかに仕事の態度も成果も悪い人を
   伝えにくいという理由だけで「3」にすると
   頑張っている人のヤル気を削ぐことにならないか?

眉唾3:評価「2」でヤル気がなくなるのでなく、
   「2」の根拠が不明瞭で、上司が信頼されていない
   から、ヤル気がなくなるのではないか?
   尊敬する上司から、具体的な理由を添えて「2」
   が提示され、今後の期待と改善方法が示されれば
   「2」でも、ヤル気は無くならないのではないか?


表現は少し変えていますが、
研修の中でも、こういったお話をしています。


『評価2や評価4つけることと、ヤル気は別です。
 分けて考えてください。
 客観的で公平な考課をすることと、
 ヤル気を引き出すご自身の姿勢や評価面談は
 別のものと考えてください。』

と伝えていました。


実際、考課者として「嬉しかったこと」を
共有しあった中で、ある上司がこんなことを言っていました。

『悪い評価(評価2)を付けた部下から、
 よく見ていて下さって、ありがとうございます。
 私もその通りだと思います。がんばります!
 と言ってもらえて、嬉しかった』



この上司の方は、評価2を付けたにも関わらず、
部下から感謝の言葉を貰ったというわけです。

勿論、受け取った部下の方のあり方・姿勢が
素晴らしかったということも大きいと思いますが、
私もこれこそが、ありたい上司の姿だと思います。



つまり、
評価「2」⇒ヤル気なくなる。
評価「4」⇒ヤル気が上がる。


そんな単純な話ではないということです。


あえて、考課2でヤル気が下がる因果関係を単純化して書くと、

基準が明確でない
   ⇒ 考課2でヤル気が下がる

具体的な言動や結果という根拠が明確でない
   ⇒ 考課2でヤル気が下がる

評価面談に、期待と具体的対策がないあら
   ⇒ 考課2でヤル気が下がる

上司自身に信用・信頼がない
   ⇒ 考課2でヤル気が下がる


ということですね。


考課はあくまで客観的かつ公平に、
評価面談では相手の成長と幸せを願って次に繋がる場にする


このメリハリをしっかりしていきたいですね。


(追伸)
考課2でもヤル気をもってもらう場合には、

上記の逆をすればいいわけですが、
それには目標設定と、日々の好意的関心のまなざし、
その記録(メモ)が重要です。


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