何を表彰するか?
前号の続きです。
前号では、ある会社の経営方針発表会に
招待いただき参加した時に一番感動した
新人賞のお話をしました。
今日は別の観点で、この表彰式の素晴らしい点
をお伝えしたいと思います。
この表彰式では、
感動の新人賞以外にも、〇〇イズム大賞という
理念を体現した人が選ばれる、
俗に言うMVP賞もあります。
これも、やはり長~い長~い、想いの乗った
表彰状のとても感動した表彰でした。
それはそうとして、全く別の観点での表彰も
ありました。
それは組織成果・業績に貢献した個人やチーム
を表彰する表彰です。
前提として、この会社様は、
スポーツ関連の会社で、月額会費の
ストック型ビジネスであるということを
お伝えしておきます。
本当に沢山の表彰があったのですが、
いくつか区分を整理してお伝えしますね。
(1)商品販売賞
物販をたくさん行った個人や拠点を表彰。
複数の賞品区分でそれぞれ、
たくさんの人や拠点が表彰されていました。
(2)継続率賞
月額会員制のサービスで、お客さまの高い
継続率を達成した人や拠点が表彰されます。
これもアルバイトや正社員など区分別に
たくさん表彰されていました。
・年間継続率
・継続率伸び率
(3)新規入会賞
新しいお客さまにどれだけ入会
いただけたか?を基準に表彰するもの
・年間入会率
・新規入会率伸び率
(4)生産性に関する賞
人時生産性の高い事業所を表彰するもの
(5)利益賞
拠点別の経常利益に基づいて表彰するもの
(6)採用求人に関する賞
求人コストを削減して求人を実現した拠点
を表彰するもの
(7)無災害表彰
(8)環境整備の賞
(9)永年勤続表彰
・アルバイト
・契約社員
・正社員
さて、ここで私が着目したのは、
このストック型ビジネスの会社において
事業成長を支えるKSF(重要成功要因)
である、「会員数」と「継続率」をしっかりと
表彰していることです。
あり方や個人の成長を表彰するのも大切
ですが、きっちりと事業成長要素に
貢献する項目について、しっかりと表彰
しているところが素晴らしいです。
事業成果が出ているからこそ、
働くメンバーに成長と幸せの舞台(職場)
を維持できるのです。
事業成果が出ているからこそ、
投資し、より多くのお客さまに喜んで
いただけたり、地域にも貢献できたり
するのです。
そこを評価・処遇という面だけでなく、
しっかりと称賛することは
とても大切なことですね。
他にも、社内スポーツ大会?の表彰なども
あり、たくさんの表彰される人が出ます。
半期と年度で年2回、全国から社員を集めて
このような場をもっておられるようですが、
たくさんの人が称賛されるのは、
よき社風づくりという意味で大切です。
表彰式一つとっても、
さまざまな可能性があります。
何となく実施するのは勿体ないですね。