ミツバチが教えてくれた会社の育て方──“理念の土づくり”から始める経営変革

チームSKM 中川です。

今日はしっかりとやってまいります。

よろしくお願いします。

「人が輝き高収益を実現する~理念浸透と風土作り公開ツアー2025」
実施からの学び連続14回シリーズの11回目です。


佐々木さんより、「土壌・根幹枝葉果実」のバトンを受けとりました。
私も、現地にいってミカン畑を見たからこそ、この考え方を実感しました。
私なりの言葉でお伝えしたいと思います。

それは、「土根幹、枝葉果実(どこんかん、しようかじつ)」です。

それでは、一つ一つ実例とともに解説します。

1. 土 ~経営理念を軸に会社の“土壌”を耕す~

木がどんなに立派でも、土が痩せていればやがて枯れてしまいます。

会社でいう“土”とは、経営理念や企業風土のこと。
経営者やリーダーが育てていきたいのは、まさにこの土の部分です。


「ぬくもりある会社を作りましょう ~強く 優しく 逞しく~」

が長坂養蜂場の理念です。

皆さんは、この言葉を聞いて、どんな感想を持たれましたか?

私は、この理念には、
私たちはこうありたいと相手に伝える力強さがあると感じています

というのも、相手=ご縁のある人全てに対する想いが込められているからです。
「想」という漢字は、「相」手のことを「心」で下支えしていますね。

経営理念とは、まずこの“土”を豊かにすると決めた
経営者やリーダーの覚悟の表れです。


覚悟というと、少し重たく感じられる方
がおられるかもしれませんね。

長坂養蜂場には善人社長以下リーダーの方をはじめ、
今回アテンドしてくれた担当者一人一人がその場のリーダーとなり
軽やかにご縁ができた方に対する責任とそれを果たす喜びに溢れていました。


これは、どれだけ言葉を尽くしてもお伝えすることはできません。
ぜひ研修に参加して肌で感じていただきたいです。


2.根 ~“ご縁”という根を張る~

長坂養蜂場の90年の歩みは、ミツバチ、
ぶんぶんファミリー、お取引先様、地域の方といった

人縁・物縁・金縁・地縁(いわゆる経営資源)
という「四つの根」
に支えられています。

この縁が絡み合って、ちょっとやそっとでは
倒れない根の太さや深さを作っているのです。

“根無し草”のように孤立”無縁”の経営状態では、
逆風・暴風が吹けば倒れてしまう可能性大です。
なので、経営者やリーダーは、ご縁をどんどん紡ぐ行動が求められます。


この根は誰の目にも触れませんね。


そこで、見えないところで育まれているのが、

長坂養蜂場で見られる「感謝・報恩・三方よし」の心です。
この様に言語化しておくことで見えないものをまず見えるようにする。

見えないものを見えるように変えていくのが、
長坂養蜂場はとても上手だと感じます。


この結果、研修中にBBFとお話をさせていただく中で、
入社年次に関わらず、しっかりと相手の話を聴くことができ、
自分の言葉で話すことができます。

この行動により結果的にしっかりとしたご縁繋ぎができるのです。
この対話は、私たちの研修でしか味わえない特典ですね。


3.幹 ~理念を通わせる仕組み~

木の幹は、栄養を全体に行き渡らせる通り道。
主要な道のことを幹線道路ともいいますね。

会社でいえば、理念を現場に通わせる仕組みや戦略となります。


長坂養蜂場には、「ぬくもり朝礼」という仕組みがあります。
開店前に、各職場の事務連絡を済ませたBBF全員が売場に集まり、
全体で会社の理念にまつわる時間をしっかり取っておられます。

この朝礼には、想像されがちな「理念の唱和」はありません。
日替わりで25個の行動指針に応じた内容を皆で話しながら、
無意識に浸透させていきます。


ここは是非自分の日々の行動に取り入れたいトコロ。

長坂養蜂場の行動指針を
TTP(徹底的にパクる)
TTM(徹底的にマネる)


研修参加者は、この朝礼の輪に加わり、
BBFと同じ内容を体験することができます。

研修のハイライトのひとつで、大変人気のコンテンツとなっています。
百聞は一見に如かず。
以前申し上げた「マネアル(真似アル)」がここにあります。
残念ながら、ネット上にはこの情報はありません。


ぜひみなさまにも体験していただきたいです。


ここまでが経営者やリーダーが取り組みたい
「土根幹(どこんかん)」でした。


しっかりした栄養を含んだ土から
しっかりした根が吸い上げて
しっかりした幹があれば、
「枝葉果実(しようかじつ)」が自然と増えていきます。
見ていきましょう。


4.枝葉 ~社員の創意が広がる~

幹がしっかりしているからこそ、栄養が細部にまで行き届き、
枝葉は光の当たる方向をめがけて自由に伸びていきます。
勢いのある木にはその力がみなぎっていると感じますよね。

現場における部下や仲間のアイデア発想力や挑戦心は、
この“枝葉”にあたります。


部下や仲間に「○○しよう!」(枝葉だけに…w)
という自主的な言葉がないとすれば、
経営者やリーダーが、その話を聴けていないか、
心の栄養となる目配り、気配り、心配り
ができていないかも知れません。


長坂養蜂場の職場には、
BBFによる「慈愛と厳愛」という言葉が実践されています。

お客様にお届けしたいというBBFの心を込めた手書きポップや、
利他の心で周りの人がもっと良くなることを目指す
「皆善(かいぜん。皆が善くなる)活動」があります。

スタッフルームにはBBFの行動レベルを賞賛する
「ぬくもりストーリー」が多数掲示されていました。


このような仕組みが社内のいたるところに目につくように配置されています。
ここも研修で見逃せないポイントですね。


5.果実 ~実りを分かち合う~

いよいよ果実まで来ました。
果実は、土根幹枝葉で育ててきた結果であり、
自然からのご褒美といえますね。


長坂養蜂場では、果実とは何を指すのでしょうか?

私は、それを感謝の心から生まれた「笑顔」だと感じています。

店頭には、お客様とBBFとの間に
笑いがあふれる声=笑声(えごえ)の対話が飛び交っています。

それはさながら、ミツバチの巣箱の様でした。
「ありがとう、また来ますね~」
「またお越しくださいね~」
と言った双方の笑顔があふれていました。

また、最近長坂養蜂場のBBFの皆さんが、
北海道に社員旅行に出かけられたそうです。
フォトアルバムを拝見すると、これまた飛び切りの笑顔の宝庫でした。


BBFから発信されているメルマガやブログでも確認できますよ。
ぜひ読んでみてください。

https://www.1183.co.jp/blog/category/family/staff/

良ければ登録もw
https://www.1183.co.jp/p/newsletter/subscribe



笑顔があるところには、話に花が咲くものです。
話に花が咲くところには、人が集まり、
楽しい雰囲気のある場とご縁ができます。

この様に、売り場ならぬ「ご縁場」が産まれます。

ぜひ、笑顔が生まれるご縁を繋ぎに
長坂養蜂場に足を運んでみてください。

必ず、BBFとの笑顔の交流をいただくことができます。
ただ、注意することがあるとすれば、またすぐに行きたくなることですね。


以上、経営の要諦となる、
「土根幹、枝葉果実(どこんかん、しようかじつ)」はいかがでしたか。

これは経営やチームビルディングにおいて、
うまくいかないとき、これから成し遂げたいときがあるとき、
どの部分ををやっているのかを確認できるフレームワークのようなものです。

これにあてはめて考えてみてくださいね。


さんよし会には、いい会社づくりを目指す
「土根幹、枝葉果実」を共に語り合う仲間がいます。

理念を“根”に変え、100年続く会社を育てたい——

そう願う経営者やリーダーのための、実践と気づきの場です。