合計特殊出生率1.20を受けて思うコト

今日の日経新聞の一面は、「出生率1.20で最低」
というものでした。
ちなみに東京都は、全国唯一で初の0.99です。

人口増加がすべて良いとは思わないですが、
子供を望む人が減る、子供を望んでも難しい人が
増えるというのは、やはり寂しいものだと思います。

個人の主義主張や価値観をとやかくいうつもりは
ないですが、国家レベルでいえば、
このまま、どんどん少子高齢化・人口減少と
なっていくと、やはり色々な影響がでてきます。

さて、私は経営コンサルタントなので、
合計特殊出生率が1.2と過去最低を記録したことを受け、
企業が果たすべき役割について、
少し考えてみたいと思います。



この問題は、勿論、企業がその責や負担を
一手に負うものではありませんが、
社会の公器として責任の一端は
担っていると思うのです。



まず、企業が提供できる子育て支援
について考えてみましょう。

多くの人が子育てに対する不安や負担を
感じている中、企業が積極的にサポート
することはできなしでしょうか?

例えば、育児休業制度の拡充や
柔軟な勤務時間の導入は、親が安心して
働ける環境を作り出すためによく言われることです。

企業内保育施設の設置は一部の企業しか難しい
かもしれませんが、外部保育施設との連携を
強化することなら出来るかもしれません。

ただし、これらの制度は箱を作るだけでは
不十分で気兼ねなく使える風土を一緒に
作っていくことが必要ですね。



多様な働き方の推進も大切。
テレワークやフレックスタイム導入は、
社員が家庭と仕事のバランスを取りやすくする
だけでなく、生産性の向上にも貢献します。

特に、子育て中の社員にとっては、
通勤時間を削減し、家庭での時間を有効に使えます。

これも、制度をつくるだけでなく、
テレワーク等を受け容れる仕事の仕方や
積極的に後押しする風土が必要です。



あったらいいな♪
を制度にする会社は多いですが、制度だけでなく、
「使いやすい職場風土や人間関係」そこまで
踏み込んではじめて意味があると考えています。



これらは、短期的には、会社の負担になる
こともあるかもしれませんが、中長期の時間軸
でみた時には、優秀な人財の確保、
多様な人材の確保、生産性の向上、
企業ブランドイメージ向上といいことが
たくさんあります。


世の中のムードが、子育て支援だから
仕方なくするのでなく、攻めの経営として、
子供を産み育てやすい会社を作っていきたいですね♪