忙しいのに成果が出ない ~その原因は「行動の質」でした~

チームSKM 吉田です。

先週開催された
「さんよし会 第78回セミナー」のテーマは
「組織開発・人財育成(3)行動の質 編」でした。

私自身、長年
「どうすれば行動の質を高められるか」を
模索してきましたが、今回のワークを通じて、
改めて多くの 実践的な気づきを得ました。
この学びの場の有意義さを、強く実感しています。


本号ではセミナーを振り返りながら、
私自身の経験も交えて
「行動の質を高めるエッセンス」を整理します。

なお成功循環モデルは
「関係の質・思考の質・行動の質・結果の質」
から成りますが、今回は行動の質に焦点を当てます。

【行動しなければ、何も変わらない】

セミナーを通じて改めて感じたのは、
「結局は行動しなければ何も始まらない」
という事実です。

どれほど優れた戦略やアイデアがあっても、
行動に移さなければ成果は生まれません。

ファシリテーターの上村氏は、
成功循環モデルに基づき、
関係の質を高めることで参加者の行動が
大きく変化した事例を紹介しました。

行動の質は、心理的安全性や良好な関係性
という土台の上でこそ高まるのです。

【行動を阻害する「モヤモヤ」】

行動が大事と分かっていても、
実際にはなかなか動けない。
その背景には「心のモヤモヤ」
「未完了タスク」があります。

これらが積み重なるとワーキングメモリーが
圧迫され、思考がフリーズしてしまいます。

行動の質を高める第一歩は、

モヤモヤを整理し、
心の余白をつくることです。

仕事を片付けて得られる「スッキリ感」は、
心理的緊張を解き、次の行動への
エネルギーになります。


【行動を後押しする心の整理術】

セミナーでは、

次のシンプルなステップが紹介されました。

1.やることをすべて書き出す

2.今ある時間でできることから着手する

3.完了したらチェックを入れる

未完了タスクが減ることで達成感が生まれ、
集中力が高まります。


ある参加者は
嫌なことはトイレのあとにやる」と話していました。

必ず訪れる行動の直後に、先延ばししていた
仕事に着手する工夫です。

また、他の参加者は
Googleスケジュールにタスクをすべて入れ、
日々こまめに見直す方法も共有されました。

私自身、
隙間時間へのスケジュール化と見直し
重要性を再認識しました。


【忙しい時ほど「余白」を残す】

人事を担当していた頃、上司から
仕事は半分しか埋めてはいけない
と言われたことを思い出します。

新しい仕事は必ず入ってくる。
だからこそ余白が必要なのです。
この教えは、今でも有効だと感じています。

加えて、良いイメージを持つことも
行動の質を高める重要な要素です。
ポジティブなイメージは、
行動のスピードと質を確実に高めます。

【行動が、やる気を生む】

私は「やることリスト」だけでなく
「やめることリスト」を重視しています。

不要なことを減らすことで、
本当に大切なことに集中できるからです。

脳科学的にも、
「やる気があるから行動する」のではなく、
「行動がやる気を生む」と言われています。

まずは5分だけ始める。
すぐに取りかかれる環境を整える。
この小さな一歩が、行動を加速させます。

例えば私自身、今日
プライベートでタイヤ交換や灯油の補充、
ガソリンの給油、扇風機の片付けなどを
一気に片付けたことで、心身ともスッキリし、
次の仕事にも前向きに取り組めました。

まとめ 行動の質が、成長につながる】

行動の質を高める鍵は、
心のモヤモヤを整理し、
小さな一歩を積み重ねること

心理的安全性や関係性の質を整えた上で
行動を重ねることが、
個人と組織の成長につながります。