自分のヒーローズ・ジャーニーを執筆してみよう
チームSKM 佐々木千博です。
先週の予告通り、ヒーローズ・ジャーニーです。
前半は、前号でお伝えした「北斗の拳」をキャンベルの
ヒーローズ・ジャーニーになぞらえて、見てみます。
後半は、それも参考に「自分」の
ヒーローズ・ジャーニーをビジョンからの
未来完了形で描いてみようという試みです。
後半は私の例で書きますが、読者の方もよければ
楽しく想い描いてみてください。
前編:北斗の拳にみるヒーローズ・ジャーニー
『北斗の拳』は長いので、一般的に認知度が高いと
思われるラオウ編までをキャンベルのヒーローズ・ジャーニーに
当てはめてみたいと思います。
<北斗の拳って何?って人向けの説明>
私が小学生のころ流行ったバトルもののマンガ。
199X年(終わってますね)核戦争後の荒廃した
暴力が支配する世界で、暗殺拳「北斗神拳」の伝承者・
ケンシロウ(主人公)が、愛する女性ユリアを奪った
強敵(とも)や、覇道を突き進む義兄ラオウらと
死闘を繰り広げる、血が沸き肉躍る熱血マンガ。
マンガ、アニメ、映画、パチンコ 色々展開されている。
知らない人は、キャラ名はあまり気にしないでください。
さて、キャンベルのヒーローズ・ジャーニーの流れに
のせて主人公「ケンシロウ」の旅を見ていきましょう。
少し無理にはめてる所もありますが、そこはご容赦を。
『北斗の拳』のヒーローズ・ジャーニー(ラオウ戦まで)
1.セパレーション(出発)
日常の世界: ユリアと平穏に暮らそうとしていた過去。
冒険への召喚: シンによる襲撃、ユリアの強奪、胸に七つの傷を刻まれる。
召喚の拒絶: 敗北し、記憶を失い、死の淵を彷徨う
超自然的な助け: 旅で出会うリンとバットとの出逢いが覚醒に
第一の境界越え: 荒野へ踏み出し、シンの軍団「KING」と戦う
鯨の腹の中: シンを倒すもユリアは不在。
復讐の虚しさと、救世主の自覚と、リン・バットと旅の継続
2.イニシエーション(通過儀礼)
試練の道: ゴッドランド、ジャギ、アミバ、そして牙一族との戦い。
女神との遭遇: ユリアに似たマミヤとの出会い、ユリアへの不変の愛。
誘惑者としての女性: 甘い情愛は本作ではない。闘気と宿命への誘い。
父親との和解: 師匠の教えを再確認。兄たち(父的上位者)との決着。
神格化: 強敵(とも)の死を悲しみとして背負い、究極奥義を体得
究極の恩恵: 究極奥義の会得と、哀しみを知る「真の救世主」としての覚醒。
3.リターン(帰還)
帰還の拒絶: ラオウとの最終決戦に全てを懸け、
日常に戻ることを想定しない決死の舞台へ
魔法の脱出: 最大の強敵(とも)ラオウが
「我が生涯に一片の悔いなし」と天に帰る。
外部からの救助: ユリアが生きており、彼女が残したわずかな余生という平穏。
帰還の境界越え: 荒廃した世界に光を取り戻して、一人の男としてユリアの元へ。
二つの世界のマスター: 北斗神拳伝承者としての「死の世界」と、
愛する者と歩む「生の世界」のマスターのような存在に
生きる自由: 宿敵との戦いを終え、
ユリアを見守りながら荒野を再び歩き出す。
後編:自分のヒーローズ・ジャーニーを未来完了形で描いてみよう
さて、既存の作品や、他者の人生を描くのもよいですが、
人生経営の社長、人生映画の主人公としてのあなたの
ヒーローズジャーニーはどうでしょうか?
今までの振り返りと共に、自分の描く未来を
イキイキと描いてみませんか?
率先垂範ということで、私の未来ビジョンをゴールとした
ヒーローズ・ジャーニーを描いてみます。
過去の積極的な意味付け、未来への希望と勇気
を「自分語り」することで見いだせればと思います。
これもあくまでご参考まで。です。
「事実は二度つくられる」と七つの習慣も言っています。
是非、ご自身で描いてみてくださいね。
佐々木のヒーローズ・ジャーニー(独立して一人立ちするまで)
※注:人生を切り取って、当てはめて、自分語りしているので、
書いているほど豊かでも悲惨でもありません(笑)
1. セパレーション(出発)
日常の世界:小企業の経営者の父と、愛深き母親のもと何不自由なく育つ。
冒険への召喚: ぬくぬくと家の中で育った私は、幼稚園で登園拒否も。
小学校が既に冒険のフィールドだった。
召喚の拒絶: 小学校ではプロレス技かけられ係、
中学ではナイフ突きつけられたり、靴捨てられたり。
超自然的な助け: 両親の愛情か、謎の「何とかなる」マインドで
心の底からボキッと折れることなく過ごす。
中学1年の時に来た愛犬「イチ」に超癒やされる。
第一の境界越え: 高校入学を機に意思表示できるようになり、
自分で選択する人生にシフトしはじめる。
鯨の腹の中: 大学・大学院と学位論文で苦労しつつも比較的
自由に過ごすが、ついに社会に踏み出す。
2.イニシエーション(通過儀礼)
試練の道: 最初の案件で、ボコボコに社内外から洗礼を受ける
大きな赤字、悪夢の毎日、嘔吐しながら、出社拒否だけは避ける
女神との遭遇: 妻とテニスで出会う
誘惑者としての女性: 女性でないが、会社の本業以外の
大学生育成(PBL授業)や、プロボノ社外活動にのめり込む
本業は力半分だったかもしれない。。。
父親との和解: 組織に属しながら、じぶん株式会社社長に就任
会社依存でなく相互発展への道へ
神格化:「自分に嘘をつかず生きる」の気づき。
会社の仲間は好きだし仕事も面白さあるが、決断先送りの罪に気づく
究極の恩恵: 何のあてもないが、独立を決断。奥さん決済を得る。
3.リターン(帰還)
帰還の拒絶: 上司に相談すると猛烈に慰留してもらう。
そのお気持ちに応えたい気持ちとの葛藤に苦しみながらも
自分の決断を信じて、会社卒業を宣言。
魔法の脱出: 上司と4ヶ月くらいの綿密な円満退職・引継ぎ
プロセスを設計して、3月31日退社、4月1日独立、4月21日法人設立。
外部からの救助: 当初何の当てもなかったが、中小企業診断士の
実力ある先輩と仲間から挑戦機会を頂く。これがなければ、
別のキャリアになっていた可能性もある。
帰還の境界越え: 頂いた挑戦機会を何とかやりとげ、
最初に喉が出るほど欲しい実績と自信を得る。独立した
コンサルタントとしての道を歩みだす。
二つの世界のマスター: 精神的にも肉体的にも厳しい時もあるが、
「全ての因は我にあり」で、オーナーシップある道を歩む
生きる自由:紆余曲折はあれど、出逢いと機会の縁に飛び込みながら
今も次なるジャーニーへの道を笑顔で歩んでいる
付録:ヒーローズ・ジャーニーの構造(AIライティング)
ご自身で執筆する時のご参考まで
ジョゼフ・キャンベルが提唱した「ヒーローズ・ジャーニー(貴種流離譚)」は、
世界中の神話や物語に共通する基本構造を体系化したものです。
彼は著書『千の顔を持つ英雄』の中で、このプロセスを大きく
「セパレーション(分離)」「イニシエーション(通過儀礼)」
「リターン(帰還)」の3つのフェーズに分けました。
ヒーローズ・ジャーニーの基本構成
1.セパレーション(出発・分離)
日常の世界から離れ、未知の冒険へと踏み出す段階です。
日常の世界: ヒーローの平穏な、あるいは退屈な日常。
冒険への召喚: 予期せぬ出来事や伝令により、旅へのきっかけが訪れる。
召喚の拒絶: 恐怖や義務感から、最初は行くことをためらう。
超自然的な助け: 賢者や導き手(メンター)が現れ、武器や助言を授ける。
第一の境界越え: ついに未知の世界への一歩を踏み出す。
鯨の腹の中: 過去の自分を捨て、本格的な試練の世界に完全に入る(象徴的な死と再生)。
2.イニシエーション(通過儀礼)
未知の世界で数々の試練に立ち向かい、内面的な変容を遂げる段階です。
試練の道: 敵との戦い、仲間との出会い、数々の困難を乗り越える。
女神との遭遇: 至高の愛や神秘的な知識との出会い。
誘惑者としての女性: ヒーローを道から逸らそうとする誘惑(必ずしも女性とは限らない)。
父親との和解: 圧倒的な権威や自身のトラウマとの対峙。
神格化: 悟りを開き、恐怖を超越した状態に至る。
究極の恩恵: 旅の目的である「宝(知恵、薬、聖杯など)」を手に入れる。
3.リターン(帰還)
得た成果を携えて、再び元の世界に戻り、社会に貢献する段階です。
帰還の拒絶: 素晴らしい世界に留まりたいと感じ、戻ることを拒む。
魔法の脱出: 宝を奪い返そうとする勢力から逃れる。
外部からの救助: 自力で戻れない時、日常側の助けが必要になる。
帰還の境界越え: 異界から日常の世界へ戻る。
二つの世界のマスター: 精神的世界と物質的世界の両方を統合する。
生きる自由: 過去の後悔や未来への不安から解放され、今を生きる。
現代エンターテインメントへの影響
この枠組みは、ハリウッド映画の脚本術としても有名です。
特にクリストファー・ボグラーがキャンベルの理論を
簡略化したモデルは、『スター・ウォーズ』や
『ライオン・キング』などの構成に大きな影響を与えました。
ポイント: キャンベルは、この旅を単なる「外側の冒険」
ではなく、「自分自身を見つけるための内面的な旅」
のメタファーであると説いています。
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