キモチいい言語化とは何かについて解説します

こんにちは。

ほめニティ事業部長の中川です。

 

今日もゆるーくやってまいります。

よろしくお願いします。


さて。

最近の豪雨はすごいですね…
東京にお住まいの方、大丈夫でしたでしょうか?
私の親せき宅が床上浸水になってしまいました。
雨が降り出して、一気に水かさが増して…だったらしいです。
お住まいの地域防災アプリでの警告、
気象予報アラートなど事前の情報収集が大切ですね。


情報収集といえば。
毎年、私は、人財育成、総務、防災関連の展示会に足を運んでいます。
主によく使われている言葉や最新トレンドの収集をしています。
先日、参加している講師コミュニティが出展する展示会に参加する機会があり、
ここぞとばかりに情報収集してきました。


定点観測をすると、おもしろいことを発見できます。
つい4~5年前までは、会場の隅っこの薄暗いエリアで、
手作り感満載の小さなブースで出展をされていた企業様。

今回訪れた展示会で今や会場のど真ん中、
わ~、お金かけてるなぁ~と言ったブースに成長されていました。
名指しで、そこはどこにあるか?とも聞かれました。
そうなった理由はどこにあるんだろう…とつい考えてしまいます。

そのサービス名は、「オフィスおかん」。
https://office.okan.jp/


出展されていた当初から、
インパクトのあるキャッチコピーで記憶に残っていました。

この様に、記憶に残る言葉で提供するサービスを言い表すことが言語化ですね

とはいえ、言語化というのは、
粋なキャッチコピーを考えるということだけではありません。
もっと総合的なプロセスのことを指します。
今日は事例を紹介しながら、解説したいと思います。


それでは、私が考える言語化する力とは何かと申し上げますと、
「自分のやりたいことを”伝える”ために言葉で表現する力」です。

そして、私たちの課題は、
そうした言葉を相手にチューニングして、
「伝えたい言葉が相手にどう伝わるか」です。


先ほどの、「オフィスおかん」は私に、こう伝わりました。

「あ~、会社でもオカンが作ったみたいな家庭料理的なものが食べられるんや…」

「冷蔵庫とか、冷凍庫に入れとけば、チンして我が家みたいな感覚になれるな…」

「健康経営とか、会社の福利厚生で、社員の健康に関心があるって言えるなぁ…」

「ええ会社には、社員食堂があって、食を通じていい雰囲気づくりがあるよな…」

このサービスを知ってから、企業様での会話でこのような話題が出たら、
こういうサービスがありますよって、誰に頼まれることもなく、
企業のご担当者様にお伝えしています。



もう一つ例をあげましょう。

私が初めて目にするブースがありました。
「TEAMUS(チームアス)」
https://www.kokuyo-furniture.co.jp/wp/special/teamus/


オフィス家具や文房具のKOKUYOさん。
新たな組織成長ソリューションとして2025年春に開始された新サービスです。

こちらは最初からめちゃくちゃお金も威信もかけていることが分かります。

2025年からの中期計画達成において、「自律協働社会」の実現に向けて、
「ワクワクする未来のワークとライフをヨコクする。」というパーパスを掲げ、
新しい事業領域への挑戦に取り組んでいるといいます。

開くとA4サイズ1枚になるリーフレットをいただきました。
(このサイズ感も素晴らしい)


開始したばかりなので、もちろん実績はほとんどありません。

実績がない分、より言葉をつくしてそのサービスを言語化することが必要です。
こうした時、私は、そのコンセプトやそこに至ったストーリーを見ることにしています

以下、いただいたリーフレットから抜粋して解説します。

(1)表紙  TEAMUS チームアス
   チームのチカラを引き出す
   組織成長ソリューション

 → 組織成長ソリューションという言葉は初めて聞きました。うまいですね!


(2)見開きー1 チームのチカラを引き出す組織成長ソリューションTEAMUS
  気づきや刺激を与え合いながら、
  みんなでより大きな成果を生み出していく
  組織と個人の成長サイクルを明日へ、未来へ繋げていきます。

 → なんとなく、いいチーム作りが見えてくるやさしい言葉遣いです。


(3)見開きー2 こんなお悩みありませんか?

   01:全社でサーベイを実施しているが、現状把握や課題特定のみで、
      企業が成長するアクションにつなげられていない

   02:人事施策に対し、現場の共感や納得感がなく、
      施策が全社浸透せず、効果が分からない。

   03:次世代リーダー育成が必要だが、従来型の研修のみで
      どう育成したらよいかわからない

 → ここで、私たちへの問いかけで自分事化させます。
   企業人事・総務あるあるがシンプルな言葉で並んでいますね。


(4)見開きー3 TEAMUSで解決!
   組織の継続的な成長を目指すには、人事と現場、
   人事とリーダーがつながる形、チーム起点ではじめましょう。

 → 先ほどの自分事化の後に、ソリューション名が紹介されます。
   心理的に結びつくようにしているともいえますね。
   ごく普通のことが書かれています。
   特殊性、独自性は一切ありませんね。
   ココが導入への心理的ハードルを下げるキモ、と言えます。
 

(5)見開きー4 TEAMUSの3STEP
   TEAMUSは、チームの状態、特徴をサーベイで把握し、
   それぞれのチームの成長ポイントを見つけ、
   成長に向けた行動に移せるよう3STEPで実現できる構成になっています。

   01:わかる
   独自開発したサーベイでチームの
   実態・実力値を理解することができます。

   02:気づく
   TEAMUS分析担当との対話を通じ、チームの改善、
   成長ポイントに気づくことができます。

   03:変わる
   伴走プログラムにより、チームの改善・成長ポイント
   を行動変容につなげることができます。

 → やはりシンプルでわかりやすいポイント説明が続きます。
   こうすることで、自分事化が進みます。
   この様に相手にチューニングしていく言葉遣いが大切ですね。


(6)見開きー5 TEAMUSのQRコードのみ

 → 2分でわかるTEAMUS、QRコードが紹介されています。
   最後は昨今やはり欠かすことができない動画ですね。
   これも映像にするためのプロセスが言語化が必要です。
   生成AIに作らせるとしても、です。
 

事例紹介と解説は以上となります。


私は、文字だけでもわかりやすいと感じました。

ともすれば、組織成長ってどこから手を付けたらいいかよくわからないし、
全体像がよくわかりません。

とにかく形のないモヤモヤするものであるがゆえに、
なんだかスッキリしない感じが残ります。


そして、3STEPといったシンプルさ、
はじめましょう、とひらがなで言ってみたり、
取組みやすそうな雰囲気の言葉を上手に使っていますね。


 「そうそう、それが言いたかったこと~」

 「うまく言ってくれて助かる~」

 「言葉にしてくれてると上司に説明しやすい~」

 「なんかモヤモヤがすっきりした~」


言語化というのは、相手がわからないと
思っていることを言葉の力を借りて伝える、
ということがお分かりいただけたと思います。


みなさんは、どのようにお感じになったでしょうか?


展示会会場では過去に見られた大量の紙資料がほぼなくなっていました。
呼び込みの時の資料と名刺を交換という面倒くさいやり取りもありません。
運営サイドからも、資料は持ち帰らず、QRコード読み込みで!という案内をしていました。


印刷企業はスコンと受注が消えたかもしれません。
サステナブルな展示会運営ということもあるんでしょうね。
時代の流れを感じます。


となると、ブースに来ていただく時に大事なのは、
何をしてくれるサービスなのかが、一目でわかるように
言語化されたキャッチコピーを掲げておく必要があるということです。
そのプロセスを説明できる人たちの育成が必要となりますね。


最後に。

ワタクシ、中小企業診断士という資格を取り、
講師業などをさせていただいてほんの4年ばかりです。
ですが、よく他の方からいただく言葉があります。

 「うまいこと言いますね~」 

 「ホント、言葉に変えるのがうまいなぁ」


実は、資格を取る前から、

お客様のやりたいという想いを言葉に変えて一緒に実現していく、
そんなことを考えて、肩書を「言語化支援コンサルタント」と名乗っておりました。

当時より、お客様の考えていることを引き出す引き出しも増えてきました。
生成AIを使いこなすことが必要な今、これからが本領発揮!といったところですね。

ぜひ、みなさまの心の中にある言葉にならない想いをお聞かせください。

一緒に言葉にしていきましょう!


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