人生を変える偶然の出会い

チームSKM 池原です。


皆様は好きな言葉はありますか?
私の好きな言葉は
「人間万事塞翁が馬」です。

この言葉は、中国の言葉で、ある良いことが
悪いことに繋がり、悪いと思ったことが
良いことに繋がるという昔話です。
「幸運か不幸かは容易に判断しがたい。大切なことは
一喜一憂しないこと」という意味です。

先日、この言葉をまさに表したような話を
聞きました。ちょうど自分が落ち込む話があった
時だったので非常に元気をもらえました。

ここでは話を少しオブラートにくるんだ形で
お伝えします。



<工務店とのトラブル>


製造業を行っているA社がありました。

A社では、資材の保管先として
倉庫の建設と、事務所ビルの建て替えを計画
していました。

知り合いの工務店の社長に頼み
「安くしといてね」と伝えていました。

まず倉庫の建設から始まりました。
無事完成し、行ってみると
あるべきはずの塀がありません。

確認すると
「安くしてってことだったから
塀を省いといたで」とのこと。

また入口は荷物の搬入があるので
段差は付けないでくれと頼んでいたのに
段差がある。こちらも伝えると
「あ、そうやったっけ?まぁ削れば
いいし、大丈夫。」と開き直る。

この一連の態度に、A社長も激怒し
倉庫のあとに建設予定だった
事務所ビルは他のところに頼もうと
決意します。

地元の他の業者に声を掛けましたが
その工務店の社長が圧力をかけて
どこも断ってきたそうです。


<偶然の紹介と新たな出会い>


A社長は困っていました。

ある日、いつも行っている歯医者で
その建物が素敵だったので
「これはどこの業者が手掛けたのですか?」
と聞くと、その業者を紹介してくれたそうです。

その歯医者さんから紹介してくれた
建設業者との初回の打ち合わせはとても良い感じ
で進みました。
その面談の途中に、電話が入りました。
「あ、そうですか。すいません。私が持っています。
今、○○という会社様で打合せ中です。」

電話が終わり、何があったのかを聞くと
今、他で建設中のB工場があり、そこのカギを
間違って持って帰ってきたそうです。

ほどなくすると、その工場のB社長が登場し
カギを受け取りに来たのです。

その時です。B社長は
「ここは○○を作っているのですね。
少し現場を見せてもらっていいですか?」
と言われ、現場を案内することに。

すると、「ちょうど今○○を作っている
会社を探していたのですが、御社は
作れますか?」

実は、A会社には○○を作る設備や
ノウハウはありませんでした。

「いや、○○は作ってないんですよ。
あれは専門の知識がいるので」

「そうなんですか。では国の研究機関に
知り合いがいるので、一度話を聞いてもらって
良ければ作ってもらえませんか?」

そこまで言われるとA社長も断れず、
一度紹介先の研究機関の話を聞くことに。



<偶然が生んだ新規事業>

話を聞いてみてビックリしたことは
今A社の既存設備を使って、そのまま
○○を製造できることが分かりました。

B社長へ連絡し、○○を製造できることを
伝えると、非常に喜んでくれて
では、まず1000個の依頼が入ります。

一度、納品し、製品の品質が分かると
次々に注文が増えて、今では
○○の生産が約50%を占めることに。

またこのB社長は、非常に顔の広い方で
その後もA社長に色んな方を紹介してくれて
新たな仕事につながっているとのことでした。


<塞翁が馬の教えを思い出す>


話が長くなりましたが、言いたいことは
最初の工務店が手抜き工事をしなければ
このB社長との出会いはなかったということ
です。しかも、建設業者がカギを忘れてなければ・・

色々と考えると、奇跡のような出会いです。

このように人生では、何がどう転ぶかは
分かりません。

人生には良いことも、悪いことも起きます。
そのときには、この話や最初の言葉を
思い出してほしいのです。

そして、浮かれず、落ち込まず
前を向いて、人生を歩んでいれば
次の展開が開けてくる。

そう考えると、楽しくなりませんか。

今、この文章を読んで良かったと
思ったら、ぜひ次回のさんよし会に
参加してみて下さい。

きっと新たな出会いが待っています。



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